5.0
綿密に組み立てられたストーリー!
男と女の性を兼ね備えて生まれた事で、母からネグレクトされていたリチャードが主人公です。
現代ならもう少し周囲に理解されてる(と思いたい)性的な特徴によって悪魔の子と呼ばれ、運命に翻弄されていく姿が悲しい。
好きになる対象が男でも女でも別に良いじゃんとツッコミたくなりますが、時代が時代なので差別があるし、何も悪くないのに本人も自分を責めてて悲しくなります。
そういったセンシティブな悩みを、薔薇戦争という歴史と上手く組み合わせてて凄いです。
特にお抱えの暗殺者があの人だった時の驚き。
てっきり従者の彼だと思ってました。
史実とは違いますが、誰も本当の事を知らない歴史上の出来事を愛と憎しみ、赦しと裁き、希望と絶望…そういったもので彩ってて深みが素晴らしい。
歴史ファンタジーが好きな人は1度読んでみて欲しいなと思います。
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薔薇王の葬列