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時が流れても
ちくま文庫の初版本で最初に読みました。穏やかでない始まり、なんとなくホッとする結末、その繰り返しが好きです。電子版で読めるなんて素敵なことです。
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ちくま文庫の初版本で最初に読みました。穏やかでない始まり、なんとなくホッとする結末、その繰り返しが好きです。電子版で読めるなんて素敵なことです。
人の生き死に、血の繋がり、男と女、いろんな事の機微に触れる様な物語、コミカルなタッチで緩急をつけながら、肝心なところでグッと心を持っていかれる、大好きな作品です。
読んでいるとフリーキーなジャズがものすごい音圧で聞こえてくる気がします。加えて主人公や登場人物たちの極めて個性的な音楽との関わり方と生き方が、ロードムービーのような物語と相まって没入しました。
単行本の初版を、表紙に惹かれてジャケ買いしました。私がそれまで読んだ原爆に関する漫画や小説と異なり、穏やかで静かなのにとても重い物語に打ちのめされました。
読み始めてすぐに、どうしようもなく救いのない設定にショックを受けましたが、子ども達は、世界はどうなってしまうのか、気がつけば没入して読み進めておりました。
不安や葛藤、挫折の物語のはずなのに、種田のライブ、ビリーが芽衣子を迎えに行って種田を思いながら声を押し殺して泣くところ、芽衣子のライブ、胸が詰まる感じで読み返してしまいます。
思い出せないくらい前に最初の少年誌版を読みました。やり場のない気持ちを綴った話もありますが、全編が居心地のよい世界に感じられて繰り返し読み返しました。電子版が出されていること、嬉しいです。
本当に、こんな兄弟がいて今まさに宇宙にいる、ずっとそんな気がしてます。そして、登場人物が一人ひとり丁寧に描かれていて、何より、みんな魅力的です。大団円を待ってます。
曲さんをはじめ、登場人物たちが、強いようで弱く弱いようで強い人間臭い人達ばかりで愛おしいです。彼らが紡ぎ出す、行き当たりばったりのようで芯がある物語が好きです。
関連する仕事の内部に関わった経験と、近しい人たちを多く見送った身、この作品のとおりだと私ごときも感じます。医療・福祉の広きに渡り、多くの問題・課題があると思いますが、わかりやすく伝える作品に感じられました。
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見晴らしガ丘にて