4.0
いつの時代も
この手のジャンルは普段読まないのですが、バナーの狐の面(に見えた)絵に惹かれ読んでしまいました。
世界観が千と千尋の神隠しに重なるも、物語の象徴となる和小物や建物、それぞれの登場人物に憑く生き物の幻影、平仮名で書かれた擬音さえも景色の一部と馴染み『和』ならではの情緒が美しく描かれています。成長と共に特に主人公の表情も洗練されていくのですが、元いた世界を「不公平だ」と、行き場のない感情を吐露してた最初の力ある線で描き込まれていた表情が最も心に残りました。
思慮深く割と勘のいい登場人物が多いので内容的にはストレスなく読みやすいのですが、動きのあるシーンが分かりにくく都度手を止めてしまうので勢いに乗れず、そこはもう何カットか入れて丁寧に描き込んでくれてたらと勿体なく感じる部分もありました。スクロール読みだからそう感じるのでしょうか。一方『静』の場面は文句の付け所がありません。
エソラは亡くなってる訳ではないのでいつか『不公平な世界』へ戻ってしまう日が来るのか。
「突然いなくなっても必ず連れ戻しに行く」
相模のこの言葉がもっと大きな意味での伏線になってしまう日が来るのか。
いや そもそも是は絵空事か。
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3



みにくい遊郭の子