すまし顔さんの投稿一覧

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1 - 8件目/全8件
  1. 評価:4.000 4.0

    あの手この手で

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    もうこの手の作品は真剣に読まず、気分転換程度に捉えて見る方へ耐性が出来てきました。
    あまりにもこの手のネタが多いので、もう契約婚・偽装婚…を受け入れるときは『好きになってしまった場合』などのお気持ち確認を定期的に行う条項でも入れた方がいいのではないでしょうか笑 最早ギャグにしか見えなくなってきてるワタシの脳。

    ただこちらの作品は、絵も上手い下手はともかくシャープな感じがよく(大昔に読んでた小説の挿絵に少し似てて好きな方です)、キャラの性格も皆あまりゴチャゴチャしてないので矛盾も感じずストレスなく読めました。内容は互いの想いを告白し合うまでが最も面白く、気づけた後はもういいかなと、やはりこの手は途中から追うのが面倒くさく感じてしまい、あとは最終話だけ読めればいいです。
    十分課金させていただきました。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    倫というポラリス

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    最後まで読んでタイトルの意味が沁みる作品。そして、最後まで読んで倫の死を消化出来た作品。
    誰視点というわけではないのですが、読み終わって鬼束ちひろの『流星群』が頭に浮かびました。

    狭いコミュニティでの陰鬱な人間関係にあって、ヒロインだけが汚れに触れることなく守られてきた結果
    「真美のため」「上手くいくとは思えない」と姉妹で互いを『呪いの言葉』で縛り合い、亡き幼馴染を忘れることで呪いから逃れようとするけど。

    忘れる必要があるのか?
    ましてや新しい彼はそんな幼馴染を想う自分の姿に惹かれてくれたのに??

    作者が魂を込めて描いてるのは分かるのですが、ヒロインがあまり好みではなく共感出来るタイプではなかった。いつも笑顔でその笑顔に救われる人もいるのでしょうが『27才』の割に言動が幼く、周りから守られすぎてきたせいか人の気持ちを察して動くというよりは本能で動くタイプ。故にその笑顔で乗り切れない場面に出くわすと押し黙ってしまう。明るいようで肝心なときに言葉が出ず、良いことをしていても自分本位に見えてしまった。

    例えば、彼の方は記憶が戻った後、自分の過去の過ちに罪悪感を覚えて彼女から身を引こうとするけれど、ヒロインの方はそんな彼を襲った犯人が自分の姉だと分かってもその点は気にせずほぼスルーで向き合えてる所からも(しかも散々拒んでた後に)、ちょっと理解が追いつかない。(それも素直で純粋故だからいいのか?)

    セリフやモノローグも情緒ある言葉で詩的に語られるシーンが度々出てきては、そこはロマンチックなんでしょうが浮いて聞こえないこともなく、渦中で一人どこかフワッとしていて無知は罪というか…学生という設定で少女漫画ならよかったかも。

    記憶の中でしか生きていない倫が一番大人で。侘しさ残る物語に身も蓋もないことを言うと、大人になったリアルな倫を見てみたかったです。

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  3. 評価:5.000 5.0

    それぞれのシアワセノカタチ

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    偽装彼氏に偽装結婚…偽装から始まる物語は数あれど、絵に始まりキャラのタイプ、ストーリー設定からセリフまでトータルで気に入る作品には中々巡り逢えない。こちらの作品は絵の雰囲気に惹かれて読みました。
    ヒロインもカレシも互いに『お家事情』を抱えてる訳だけれど、ヒロインも自立した大人。自分自身のことをよく解っていて性格と行動に矛盾がない。一人で考えこんで悲観に浸っても、カレシを含めた周りの同僚(医療従事者)が『なるようになる』的な思考で意外に楽観的。ヘンに狙ったセリフもなく、本当に普段身近で聞こえてくるようなありふれた会話も面白いセンスでクスッと笑え、最後までストレスなく読めました。キャラ一人一人が自立してるっていうのかな。

    めぐみが「もう逃げたい…」と言った後、秋穂くんが「逃げましょう」と言う。
    これは…最強の味方じゃないと出ない言葉。一緒に立ち向かうだけじゃなく一緒に逃げてくれる人の存在がより尊いことを突きつけられたシーンでした。
    偽装から始まっても、同じ景色を見て同じ景色に感動する二人を見てるとどこか似ていて、最初から惹かれるものがあったのだろうと未来の景色まで想像出来る。
    また、嫌われて途中で消えがちな立ち位置なのに最後は主役で締めた胡桃、のたまに見せる秋穂くんに対する冷たい態度や遥とのやりとりもよかった。くっつかないのもよかった、笑

    1点だけ残念だったのは、絵が気に入って読み始めたもののどんどん絵のタッチが洗練されていって表紙の主人公が男に見えてしまうくらい線がシャープになりすぎた所。最終巻は紙版で購入したのですが、紙面がやや無機質に感じてしまった。最初の強弱ある線で描かれていた方が画面にメリハリがあり雰囲気も柔らかく好きでした。

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  4. 評価:5.000 5.0

    癒やしが恐怖を超えるとき

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    好きになった後で知るお隣さんの秘密。意図してか、これは仁科さんの作戦勝ちなのかな笑
    気持ち悪いことをしていても、彼自身のもつ癒やしや笑顔は嘘ではなく、藤子好みの男になろうと努力もしている。何より命を助けてくれた彼女の存在そのものが生きる『糧』となり、純粋に思いつめた先がストーカーだった …。ハァ…。←タメ息

    ストーカーといっても仁科さんは暴力を振るう人ではなかったし(むしろ絡まれたときに助けてくれた)、自身の行いの気持ち悪さを自覚しては彼女を怖がらせてしまった罪とも向き合い、最終的に藤子の前から姿も消してる。よく言われるストーカーにありがちな自分の気持ちを一方的に押しつけることもせず、藤子を大切に想っているのは彼の言動からも見てとれた。だからこそ藤子にも気持ちはあるのに「良い話し相手」とはぐらかされるシーンは切なくもあり。

    結果として二人とも性根が優しい所が似ていて、心の深いところで元々相性がよかったのでしょう。仁科さん、生きててよかったね。

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  5. 評価:3.000 3.0

    ある種ホラー

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    まだ無料分までしか読んでませんが、真司と美穂がもうホラーでした。時折見える欲と執念深さに、こんな人いる?
    とシリアスなシーンでも笑ってしまうような。且つ、出会ったシーンから見ればヒロインと一緒に住むとか急接近したのが意外と早く、それでも尚サイコパスさを感じる含みをもっているのですが、タイトルにある『前世から』の部分にまだ触れられていないので、二人にどんな過去世があったのか気になっているところです。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

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    絵だけ似てるのかなと思ったら自己肯定感が低い、だけど芯は強い点など性格も遥菜に似てて、いつわりの愛ロスの人を意識して描いたのかと思わせられましたが、時代設定など和の要素が強く絵も綺麗なので何だかんだと読み進めてしまいそうです。
    最初の1ページ目へと繋がるまでのストーリーをまだ追えてませんが、二人がどう交わっていくのか見守りたいです。

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  7. 評価:5.000 5.0

    山崎パワー

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    始まりの1コマで持って行かれました。
    スパダリ山崎、言い寄って来る女は他にもいただろうにヒロインのために30まで待ち続ける健気さ。
    過去の酷い失恋があったにせよ、山崎を男として好きになることはなかったヒロイン。
    それでも、どんなときでも彼女の味方でいる視点や山崎の大人な姿勢がストレスなく読めます。
    付き合ってからもヒロインを名字呼びしてるけど、どこで名まえ呼びになるのかも楽しみに、
    表紙の幸せそうな二人を本文で見れるまで見守りたいです。

    紙版でも見たいくらい絵も魅力的。

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  8. 評価:5.000 5.0

    優しさと笑顔、そして湯川さん

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    類は友を呼ぶと言うように、結局似ている者同士が惹かれ合うー
    そして、見ている人はちゃんと見ていてその先には報いがある

    二人の場合、湯川さんの存在が大きく、側に彼のような人格者がいたことが本当に救い。
    『契約』とは言え朝にちゃんと「行ってらっしゃい」などの挨拶で送り出したり、食事をするようになったり
    いつも自然に互いを思い合う姿はある種『夫婦以上に夫婦』で、これでは好きになってしまうのも至極当然。
    綾瀬さんが意外と普通の人で(ご家族含め)、変にかっこつけた自信家だったり感情的な人でないのもいい。
    だからこそ自分の気持ちを隠してしまうのだが。
    大切だと思ってた人との別れを通しどこか疑心暗鬼になる二人の、生真面目さ故にもどかしく感じる所もあるものの見守ってしまいたくなる、そんな作品でした。

    もし番外編があれば町田と出会った頃の遥菜の話や湯川さんの結婚(があれば)までの話など読んでみたいです。

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