5.0
66話まで
最初は、ヒロインの怠惰あ感じに、何度も読み続ける気を失いそうになっていたので、スローペースで進んでいまいた。
しかし、どこか惹かれるもの、光るもの、妙な説得力と魅力が脱落を防ぎ、のろのろと読み進めているうちに、アサンカ王子の登場辺りから、次第にセナと陛下の人物の魅力にわくわくが始まりました。
そもそも、最初、セナが無気力になり、期待に応えられない状態に至った理由も原因も現代社会の闇であり、そこから一朝一夕に回復出来るようであれば、ゲンダイにうつ病など存在する筈がないのです。
そういう描写の丁寧な描き方が、後で生きてくることが、読み進めると分かります。
そして、戦争。
愛する陛下と友人アサンカ王子のため、それまで無気力だったセナは精力的に活動を開始し、大きな貢献を果たします。
そこに至る彼女の苦悩と決意とが、読んでいるこちらも誇らしく感じるほどでした。
これは、静かに進む物語で、興奮するような急展開ではないですが、じわじわとくる魅力が最大の強みかと思います♪
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陛下、私に構わないでください