れれれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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51 - 53件目/全53件
  1. 評価:4.000 4.0

    シンデレラ-シンドロームの教訓

    シンデレラストーリーは多くの人に好まれるけれど、このお話はシンデレラ-シンドローム(お姫様になりたい症候群)の典型的な流れを感じる。柚子にとって玲夜は運命の出会いのようだけど、ただの「棚から牡丹餅」でしかない。悲惨な境遇から抜け出すチャンスを無駄にしなかったのは賢いかもしれないが、努力で勝ち取ったものではないので脆さがあるのは否めない。

    素直で優しい柚子と勝気で欲張りで嫉妬深い妹の違いは性格だけで、その他に二人に大きな違いは見当たらない。その性格の違いがストーリーを展開していくから、タナボタで幸運を手に入れた姉を妬む妹の構図が延々と続く。つまりこの姉妹の共通点は、自身の努力ではなくタナボタで出会った男の地位に振り回されて自立した女にはなれないこと、。

    一見華やかなシンデレラストーリーを羨ましがるのは人情だが、羨むことは嫉妬や妬みに変わる危うさを併せ持つ。その危機を回避する賢さを暗示する教訓的な良い作品かもしれない。

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  2. 評価:4.000 4.0

    二面性の罠

    ストーカー被害が多発している昨今、この作品の意味を考えてみました。仁科がした行為は明らかに犯罪です。部屋中に張り巡らされた藤子の写真は明らかにコレクターの執拗な執念の結晶であり、一線を越えた狂気を感じるものです。しかし一方で、ベランダで一日の終わりに藤子とビールを飲みながら語り合う仁科は、紛れもなく好青年そのものです。共存するこの二面性をどう捉えるかは人それぞれですが、この二面性に潜む別の側面(嫉妬深さ、独占欲、懐疑心)が表面化した時、藤子が対応できるかは疑問です。

    藤子は控えめな良い子ですが、困難や理不尽なことを我慢で対処するタイプでのようです。癒しは確かに必要ですが、暫定的な逃げで根本的な解決ではありません。彼女はドメスティックバイオレンス被害女性特有の共通点を持っています。つまり戦って乗り越える女ではありません。

    この二人に対する見解は人それぞれですが、「癒しのお隣さんには秘密~」というよりも癒しのお隣さんの危うさのように思えて。二面性に潜む危うさに対し注意喚起を促す、意味のある作品なのかもしれません。

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  3. 評価:4.000 4.0

    紙一重の危うさ

    タイトルの暗示する気配を考えながら作品を読んでみました。主人公の忍は高校時代から一途に和華に惹かれていて、目的を達成する為、エリートとしての海外勤務から地元への転勤をし、数年計画のプロジェクトを虎視眈々と計画実行するあたりある種の危うさを感じます。

    和華にルームシェアを提案する際も、綿密で周到な準備と経済力を駆使して和華の承諾を得るあたり、一途な思いと一瞬の狂気の紙一重の危うさを感じます。彼はストーカーとは違いますが、彼の強い執着心が何に由来するものなのか気になります。

    告白後、断られても決してめげないこれからの展開は興味深いし、もしかしたらハッピーエンドかもしれないけど、個人的には、忍は全ての努力が報われず泣くこともありかと.....もし和華が彼の綿密な計画の全てを知ったらどんな風に思うのか?人それぞれかもしれませんが。

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