れれれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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91 - 100件目/全115件
  1. 評価:5.000 5.0

    日本人の危機管理意識は?

    活断層が縦横無尽に走る小さな島国に生きる私たちの危機管理意識を問う意味のある作品です。今はオリンピックに浮かれ、その前は大谷君のニュースに喜んで平和ボケした私たちは未曾有の危機を乗り越えることができるでしょうか?この作品に描かれている以上の被害と損失があるかもしれないと考えるのは私だけではないと思います。

    しかし自然災害の被害の深刻さは体験した人しかわからないことが多く、ニュースで見ても他人事のようにしか認識できないのが現実です。だからといって、いつ起こるかわからない自然災害に絶えずビクビクして暮らすわけにもいきませんが、絶えず頭の片隅に災害に対する対応力と覚悟を持つことの大切さを示唆し、警告する有意義な作品だと思います。

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  2. 評価:5.000 5.0

    ミステリアスな魅力の正体は?

    「何があっても生き抜いて」それだけを心に誓って生き延びるダオンは得体の知れない魅力を放ちエクサーを虜にする。徹底したダオンの働き方にエクサーは驚きを隠せず、安易に手を出せない。いったいダオンの正体は?彼女の生い立ちは?多くのミステリアスな疑問と共に物語は展開する。

    ダオンの凛とした佇まい、賢さ、美しさもさることながら、その意志の強さは隙が無い。その徹底した立ち振る舞いの全ては何に由来するものなのか非常に興味深い。ミステリアスだからこそ余計惹かれることはある。分かってしまうと納得して未知の魅力は跡形もなく蒸発するように消えてしまう事もあるが、ダオンの中に潜む彼女の底力と行動力を見てみたいし、タイトルが意図するものは歓びか悲しみか?これからが楽しみな作品。

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  3. 評価:5.000 5.0

    このタイトル最高面白い!

    「全力で、愛していいかな?」って聞かれたら貴女なら何て答える?逆に「全力じゃないけど愛していいかな?」って聞かれたら、ぶん殴ってケリ入れたくなるんじゃない?

    NHKの「ダーウインがきた」で自然界の動物たちの求愛行動見ると、雄は種族の維持の為、命がけで雌を求め、命尽きるまで戦う姿が凄まじい。彼らと比較したら人間なんてまだ甘い。カエルだって鮭だってハリネズミだって全身全霊命かけて雌を求め続けるのだから。

    この主人公ふたり、かなり大人だけど、まだお互いよく知らなくて遠慮があって、もどかしいところが初々しい。誤解や思い違いを少しづつ乗り越えて強い絆を結べると予想するから、「全力で愛していいかな?」なんて聞いてる場合じゃない。唯一無二の人に出会ったら全力出さなくて、いつ全力出すんだよ!

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  4. 評価:5.000 5.0

    アングルを変えると見えてくる事実

    タイトルから感じる重さは、ストーリーが進むにつれて人の心の深いところにたどり着くような深みのある作品です。それぞれの立場から見える風景は人によって違い、別のアングルから見てみると全く違う人間関係が浮かび上がる心象風景の描き方が素晴らしいと感じました。

    年月を経て築かれた関係性も共有できる部分もありますが、自分と他者では感じ方に違う場合があり、その時に誤解や勘違いが生じたまま時が経つと心にしこりができてしまうのは仕方ないことかもしれません。日常の些細なことも含めて、自分らしく生きることの大切さや他者との関係性の築き方など学ぶことが多い意味深い作品です。

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  5. 評価:5.000 5.0

    不思議で素敵な作品!

    ほぼ拉致同然でかくりょに連れてこられたのに葵はそこで生きようとする。祖父の借金のかたに嫁がねばならない身の上にもかかわらず、逃げようとはせず自分のできることを試みる。現世への未練が全く無いわけではないが、妖相手にも絶えず前向きで、とりあえずここで頑張ろうとする姿勢が潔い。

    葵と祖父以外の登場人物は全て妖だが、読んでいて違和感が無く、信頼関係を築く掟や困難に立ち向かう勇気と決断が描かれているところが心地良い。別世界の話なのだが、自然と読み続けたくなる不思議さがある。葵と妖たちにとって、祖父の存在の大きさが明かされるのが楽しみな作品です。

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  6. 評価:5.000 5.0

    瑠火の教えに感動!

    瑠火は息子の杏寿郎に対し
    「生まれついて、人よりも多くの才に恵まれた者はその力を世のため人のために使わねばなりません。天から賜りし力で人を傷つけること、私服を肥やすことは許されません。弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です。責任をもって果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきよう。」

    瑠火の人生哲学は noblesse oblige フランス語でノブリス オブリージュ、英語で noble obligationそれは恵まれた才能や環境に生まれた者は、そうでない人を支え、導き、助ける社会的責務を使命とするという意味です。これは古代ローマ時代から西洋における崇高な道徳観の一つです。大正という時代に生きた瑠火の生きざまに心打たれました。

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  7. 評価:5.000 5.0

    62話 キリアンとデイジーの言い分

    キリアンの言い分は男の本音でしょうか?「骨盤が痛く筋肉痛」と言っても受け付けず、まるでお構いなし。本当はデイジーにもっと近づきたいし、彼女の役にたちたいし、もっと頼られたいのに上手く伝えることができず、どうしても強引なやり方になってしまう。素直に気持ちを表せないのが哀れで面白い。

    デイジーもキリアンには好意以上のものを感じ始めているのに、前世のトラウマから抜け出せず、強いコンプレックスとなり臆病な自分を乗り越えることができないから、意地を張って逃げの一途。二人とも自身を見つめて素直になって、正直な気持ちを伝え合えばいいのに、意地の張り合いが面白い!でもこの二人多分ハッピーエンドになるような気がする?

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  8. 評価:5.000 5.0

    文化や慣習の違いに驚愕!

    ミステリアスな展開と壮大なスケールをもつこの作品の見どころは満載ですが、私はアイヌ文化や慣習の違いに驚きました。特にアシㇼパはとても賢く信念をもったアイヌの少女ですが、何故か味噌を💩と思い込んで絶対に食べないと言って杉本たちを笑わせます。その際の彼女の表情の描写が素晴らしく、思わず吹き出してしまい、今でも時々思い出すことがあります。

    アイヌ文化はアメリカインディアンのそれと多くの共通点があり、文字を持たないことで見下されてきた歴史がありますが、自然を恐れ、敬い、感謝しながら共存する独自性を多くの人が共有することを願いたいと思います。

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  9. 評価:5.000 5.0

    昌文君のバカ!

    政に瓜二つの漂を影武者として召し抱える時、漂は信も一緒にと頼んだのに昌文君は受け入れなかった。もしあの時、信も一緒に召し抱えられたら、漂は死ぬことはなかったかもしれない。信と漂は支えあって敵を倒し政に合流できたかもしれないのに。漂が死んだのは昌文君のせいだ!昌文君は詰めが甘い。

    味方を逃がし助ける為、漂はまるで政になりきり走り続けた。原作でも実写でもあの場面は涙なくしては見られない。合流地点でその時の様子を聞いた信の気持ちが辛すぎる。自分に課された天命を全うする漂の姿が痛ましい。滅びゆく漂に栄光あれと思わずにはいられない。

    だからキョウカイだけは殺さないで。信と漂の夢「大将軍になるまで」もう二度と信の相棒を殺さないで。お願いします。

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  10. 評価:5.000 5.0

    ゆっくり穏やかで丁寧な描写が最高!

    何気ない日常の風景や登場人物の関係性の描写がとても優しく穏やかで心に自然に染み込む感じがしました。訳ありの女子高生が、独身一人暮らしの作家の家に住み込みの家政婦として住み、そこから高校に通うという設定はやや突飛であるにもかかわらず、あまり違和感を感じることなく読み進むことができてしまうのが不思議でした。

    ひとつ屋根の下で暮らす暗黙のルールと二人の心情の変化の描写が細やかで、ふみと暁先生の気持ちの変化を時間を重ねるように実に丁寧に繊細に描かれた素晴らしい作品です。まるで何層にも重ねられた極上のミルフィーユのようなおいしさを併せ持つ素敵な作品です。

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