開君は本当にいい奴だね。ボコボコにされたこと詩織には言わないし、誰のせいにもしない。自分の胸に収めて一番好きな詩織を支えようとしている。涙ぐましい努力と一途さだよ!
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開君は本当にいい奴だね。ボコボコにされたこと詩織には言わないし、誰のせいにもしない。自分の胸に収めて一番好きな詩織を支えようとしている。涙ぐましい努力と一途さだよ!
その土地にかつて住んでいた人たちの霊が今でもそこに居続けているのは何か特別な理由があるのでしょうか?マリアさんはかなり強い、プライドの高い霊たちと言っていたので強敵ではないでしょうか?
臨時のサブコーチとの折り合いがイマイチなのはコーチが外国人だから?確かに価値観違うから分かり合うのは難しいかもね。それでも、今はコーチを信頼して任せないと前に進めないよ!
ロシアの最高峰のコーチに指導を受けることができたら、彼らの飛躍に繋がるだろうけど、ボリスの見解は如何に?
聞かなくてもいい話を聞いてしまったら、聞かない前には戻れない。スケートを取り巻く環境もきれいごとだけではなさそうだ。選手に直接関係なくても、なんらかの形で影響を受けるのは仕方ない。だから時には見ざる聞かざる言わざるも必要かも?
今までまともなパートナーに恵まれなかった雪野と、最高のパートナーと別れて日本に来たロマンが、最初から上手くいくはずはない。これから少しづつ彼らの新しい形をつくると決めたことが何よりだ。
ペアを組む、コンビを組むって口で言うほど簡単なことではないようだ。スポーツでも他の分野でもペアを組んだことのない者にはわからないのかもしれない。阿吽の呼吸をつかむまでの道のりは大変な努力の積み重ねが必須なのだろう。だからペアを組む人は相手を尊重し、理解し、感謝の気持ちを持つのだろう。
ペアを組んでも、最初からうまくいくはずはないよ。滑り込んで相手を受け入れて、少しづつわかるようになるから。焦らずに自分と相手に正直に接していけば道は開ける。ただ相手を信頼する事と依存する事は違うから間違えないように!
これは瓢箪から駒でも偶然でもなく、必然です。会うべくして会い、ペアを組むべきして組む、必然のペアになります。彼の説明を聞いていると、ボールルームダンスの基本と全く同じ。相手を信頼しゆだねる美しさと調和が最高の出来栄えに繋がる。彼らのこれからに期待する。
一番の問題は二人の相性だ。それが合えばあとはどうとでもなる。雪野はジュニアの女王で基礎はできてる。ただアイスダンスに転向してからパートナーに恵まれなかっただけ。相性のいいパートナーがいればきっと花開く! 後は本人のやる気!
シックス ハーフ
073話
CHAPTER22(2)