4.0
世の中に多分存在する傾向の人物像が集約
世の中で現実にありそうな(幸い自分の身近にはこういう世界ないけれど)夫婦関係や所謂不倫関係の諸々、子育てvs独身、社会や会社組織での人間関係や人物像の描写を、不倫描写に傾倒しがちな作品も多い中、この作品では読み手に“日常”を推考させるかのように総合的描写している物語だと感じました。
ヒロインの純、思ったことを口にできない、しない、自分の心の中だけで葛藤して隠し解釈し生きにくい性質、根が総じて本当に後ろ向き。せっかく事が前に進みかけていても一瞬で後戻り。の点では、理解できなくもないけれど歯がゆい。
夫の純須さん、育ちの環境下で父親からのトラウマで本心を出さずに子作りを避け、終始何を考えているのか見えにく性格なのに、同窓会で意図的に表れた元彼女「周囲が憧れた女性で 初めての彼女」というだけの心理で前の元彼女(しかも、中学か高校でたった2か月間だけの...)にまやかされ不純関係に半歩足踏み込んだ男性の弱さ。 結構こういう(大)昔の彼女とのことで過ちに引きずり込まれる男性っているんだろうな。。
一番の醜悪は、この相手。根が醜悪+異様な思考回路で男性心理を操る人って世の中には存在するのだろうな(出会いたくない!)。 純の夫も早めに気づいて離れたのに結局は本当の意味で断絶せず会っているダメ男。
純に思いを寄せる後輩・マスク君。総じて幼い~。 学生時代から世の中に興味持てず何を考えているか分からないタイプかつ社会人になっても我が道をいき周囲を翻弄させる人も実在する。 純に対して「覚悟できている(結婚してもいいと思っている)」と発言しても経済的観点もないし社会で恋愛感情むき出しに発言する完全におこちゃま。
脇役だけど、入社メンバー研修で出てきた新卒の赤城と田村。裏で事を陰湿に仕向ける男性って組織には意外と居ることも見聞きしたことがあるけど、 小っちゃ^^; etc
作者さんの身近な事柄を作品化したのかしら?と思えるほど現実的な描写の作品ですね。。
大量の無料分、ありがとうございましたm(__)m
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