4.0
純粋で奥が深い
冒頭が出産シーンなので、ハッピーエンドなのだと思いますが、そこにたどり着くまでの紆余曲折が、純粋な主人公たちを通して丁寧に描かれていきます。本当だったら身体的に他とは違うことはもっと残酷ですが、「ぶたのしっぽ」という一応かわいらしいものとして表現されていることで表現が柔らかになっています。(もちろんこのことで彼は引っ越し含め嫌な思いや辛い思いをたくさんしてきたと思いますが)「ぶたのしっぽのようなもの」をかわいい と認めてくれる第三者、人と違うという本来なら当たり前なのにそれをタブーとする風潮が多い中、その「人とはちがうところ」を認めてくれた他人がいるのが一番の強さになるのだと思います。
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0
尾かしら付き。