5.0
加害者家族の苦悩が描かれている
凄惨な事件の加害者の子供たちの苦悩が描かれている作品で、事件に関して立場の異なる3人のそれぞれの悩みが語られています。
普段タブー視されているというか、なかなか語られる事のない加害者家族の苦悩。このケースでは特に加害者の子供で(長女は犯行の手伝いをさせられていたが)悪いことはしてないのに、十字架を背負わなければならなくなっている。
最終的に連続する犯行を止めたのは長女であり、それ自体は素晴らしいことであろうに、もっと早くすれば被害者を減らせたのにと悩んでしまったり、弟に至っては親の逮捕時まだ赤ちゃんで何も記憶に無い故に当事者なのに蚊帳の外感で悩んだり。
実際起きた事件の数だけこのような思いをしている人がいると思うと、家族の居る人は犯罪に手を出す前にもう一度考えてほしいと思ってしまう作品。
ささやかなハッピーエンドで終わったのが救い。
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祝福されないこどもたち