家政も満足にできない、しようともしない人間が、政治とは笑わせる。方法論が伴わない理想は机上の空論だし、革命分子を好んで宮廷に迎える王がどこにいるというのか。人が離れていった理由を、自分自身の手落ちとは考えず(考えても分からなかったのだろうが)、他人の責任にすり替えるのも如何なものか。
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家政も満足にできない、しようともしない人間が、政治とは笑わせる。方法論が伴わない理想は机上の空論だし、革命分子を好んで宮廷に迎える王がどこにいるというのか。人が離れていった理由を、自分自身の手落ちとは考えず(考えても分からなかったのだろうが)、他人の責任にすり替えるのも如何なものか。
リリエルが大きな失敗をしても、ワガママを言っても、何か理由があると考えてーー理屈が付かない事は、全部エルザのせいになった、という事か?
結婚前の、慈善イベントの開催を延期した件。後で手紙を書いてメイドに託すとかしても良かったのに、エルザはそれをしなかった。何でもないような顔をしながら、内心では、いいかげんにしろ、という気持ちがあって、聞く気がないなら放っておけ、とぶん投げたんだろうな、と想像する。
日程を譲ってくれたら寄付金を倍にする=あの美術品の展示会は即売会を兼ねていて、その売上を寄付に充てる、という事だったと思うのだがーー前年より寄付が多かった事を他の貴族達が知っていた=運営に回っていたリリエルも、当然、エルザが嫁いだ後で知った筈だが、その事をどう捉えているのやら。ちゃんと言わない方が悪いんじゃん、とか普通に言いそう。
ミル兄さんは、妹の娯楽のために結婚相手を決めたの? 良いのか、それで。
何故、ラシアはエルザにこうも粘着するのか。レンもエルザも可哀想~と悦に入るつもりでいたのに、当てが外れたから?
エルザの赤毛と、自分の金髪の下の栗毛らしき地毛の色を比較しているような描写もあったが、髪色に対するヨーロッパ人の拘りってたまに分からない。色が白いほど良い、という白人的基準で行けば、赤毛より栗毛の方が良くない? という気がするが。いや、逆か? 本来なら劣等感の象徴の筈の赤毛で、堂々としているのが気に入らないのか? でも、髪の色も地域性あるしな。
作り笑いに吐き気がする、とも呟いていたが、無表情時代を知っている読者からすれば、それこそ何を言っているんだ、だし。エルザが自然体で完璧なお姫様として振る舞っているから、これが本物の貴種というものか、と気圧されそうになったのを、認めたくないのだろうか?
幾ら良い家に生まれても、普通に振る舞っているだけで悪女と呼ばれ、身に覚えのない相手との不義を噂され、外国に嫁ぐ時には、いなくなってくれて清々するとまで言われたのに、楽して生きていると因縁を付けられても、困ってしまう。
女主人として客を歓待して、愛想振り撒いているだけなのに、見下しているって何だ。被害妄想がひどい。
ところで、留学中のラシアがこのタイミングで呼び戻され、一緒にウィンターナイトに来させられたの、この機会にお前も謝ってしまえ、という誘導ではなかったろうか、と前回を反芻しながら思った。
今までは、風評被害と恋愛問題がまぜこぜになって、レンに謝るにしてもどうしたら良いか分からなかった、という部分があったと思うんだ、皇族の上2人は。レンがエルザと睦まじくなった事で恋愛問題がフラットになったから、純粋に風評被害の話だけをできる状況になった。
こういういきさつのある相手の元に、それでも毎年来ていたのは、折を見て話をできないか、という願望をもっていたからだよね。レンも、消極的にでも受け入れていたわけだし、皇子達はとっかかりが欲しかったんだろうな、と想像する。
花嫁のグレードが下がったら、使用人が辞めるの? 王女が来るのを見込んで、それなりの身分の使用人を急遽雇い入れたけど、当てが外れたから、昨日まで存在も知られていなかったような娘の世話なんざ誰がするか、で辞めた感じか? でも、怒鳴られても困るわ。主人公だって好きで嫁いだんじゃないし。
エルザはただ、笑顔を振り撒いているだけなのに、偉そうとは? 作り笑いぐらい、ラシアだってするだろうに、なんで、そんなに、つっかかるのか。
目の前で人が殺されたのだから、レンを怪物、と非難した事は、当時の事としては理解できる。でも、心ある人なら、後で謝ると思うんだよ。でも、今でもあんな怪物、と心中で見下しているし、レンに会っても気まずそうにするでなし、多分、謝罪なんてしてない。
そもそも、あの程度の事で、北の怪物なんて大仰な二つ名が、国境まで越えて広がるなんて、何か作為的なものを感じる。彼女の取り巻きの男どもの仕業か?
怪物と馬鹿にしている男が、自分の事を既に過去にしているなら、むしろ喜ばしい事だろうに、プライドの問題なのだろうか。
レンがわざわざ、妻に手を出すな、と釘を刺したのは、それなりの理由があろう。ラシアは自分の本性がばれているとは思っていないだろうが、レン視点では、まだエルザに語っていない何かがあるんだろうな。
エルザはお客様に愛想良く振る舞っただけなのに、偉そうって何だ。運が良いだけの女って……確かにそうかもしれないが、貴族なんて皆そうだし、良いじゃないか、向こうは皇室に次ぐ大身とはいえ飽くまでも臣下の大公、こちらは皇族なのだから。何を嫉妬する必要があるんだ。
大きな災いを防ぐための、小さな災い。何回続くのだろう。
先に喧嘩(?)を売ったのはリリエルなのに、お嬢さまに何をするんだ、でもなかろう。騎士団がリリエルを信奉するのは構わないが、本当に主人の事を思うなら、手を抜かず、きちんと鍛練してやりなさい。大事にする=甘やかすではないのよ。
悪女は変化する
053話
第52話