白練さんの投稿一覧

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    王子、比べるところはそこではない。アレクがいた時と、追放した後ではなく。アレクが参加する前と、参加していた時の比較をすべきなのだ。4年も前の事だから、忘れてしまっただろうか?
    そもそも、王子は剣士。アレクは魔法士。役割が違うのに、俺より目立つなとか、何故牽制する必要があったのか。
    アレクが国を出た事について、「逃げた」と表現していたが、いつまでも王城の前に居座って、俺はこんなの認めない、と叫んででも欲しかったのか? そしたら、言い掛かり付けて、最悪、殺せるものな。民は国の基。平民の癖に、と馬鹿にするなら、せめてもう少し己の有能さを示してくれ。

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  2. 悪女は変化する

    086話

    第85話

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    リリエルの場合、デルフィニア思想に傾倒したのが失敗だったよね。ワガママお嬢様がただチヤホヤされているだけなら大した問題ではなかったけど、社会で変に影響力を持ってしまったばかりに、それを失った時の痛手が大きく、取り返そうと躍起になってしまった。
    しかし、自由を求めて邁進していた彼女が、他人の自由意思を奪って意のままにしようと思った時点で、彼女の思想は破綻している。ヘルに出会う前に、既に、皆が自分の言う事を聞いてくれなくなった、という言い方をしているのだから、語るに落ちている。
    多分、弱者救済は彼女の中では後付けで、自由こそが本義なのだろう。かつて病弱で自分の体も思うに任せなかった事の反動と、エルザが体現している「貴族の義務と誇り」がもたらす閉塞への反発が、自由の概念と結び付いたんだろうな、と想像。
    だから、彼女の行動はどこかピントがずれている。平手事件のきっかけになった、貧しい女性に剣を配る試みに、一体どれほどの需要があったのか。恐らく、そこで剣を得た女性の多くは、その剣を換金しただろう。剣なんて携帯にも保管にも気を遣わないといけないし、そもそも剣術を習う時間などどこにあるのか。どうせ習うなら、剣術より、剣を持つ相手を無力化する護身術のようなものの方が、実用的と思う。
    自由が本義で、弱者救済はおまけだから、自分自身の贅沢には鈍感なんだろう。民衆が「愚か」なのは学ぶ時間がないから。時間がないのは、働かないといけないから。働かないといけないのは、お金がないから。だから、まずは貧困問題を解消しないと次の段階にいけないのに、そこをなぎ倒しているのも、問題の根本を分かっていないからで、彼女は一体、誰の、どんな政治学を学んだのかと、不思議でならない。

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    舅・姑がアビゲイルに巻き込まれて行くのが楽しい。アビゲイルは見た目も幼いし、中身がまるで子供だから、つい、釣り込まれてしまうんだろうな。私にもちちうえができました、という台詞が切ない。

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  4. 悪女は変化する

    085話

    第84話

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    幾らアルンデル魔力があったとはいえ、リリエルの行動が今までさほど問題にならなかったのは、エルザに対するような態度を他の人に取らなかったから、というのもあるだろう。
    エルザへの態度を反省している、という母の言を受け、リリエルは、病弱な妹のせいでいつも後回しにされて寂しかったとでも姉が言ったのか、と実に的確な返しをしている。つまり、エルザが何となく家族から浮いていて「可哀想」な理由を、リリエルはちゃんと分かっているのである。
    問題は飽くまでも両親であって、たまたま病弱に生まれただけのリリエルに、何の罪もある筈がない。だというのに、何か罪悪感めいたものがあって、落ち着かなかったのだろうな、と想像される。もしかして、エルザの株を上げるため、というもっともらしい言い訳を付けて、勝手に私物を売ってお金に換えていたのも、この辺りのフラストレーションの結果だったのかもしれない。
    多分、エルザだって最初は苦情を述べた筈だ。が、結局は折れた。何を言っても無駄と諦め、消極的に受け入れていたエルザも、祖母の形見にまで手を出されて、ついに堪忍袋の緒が切れた。そこで平手打ちを食らって、リリエルの方も不満が爆発した。
    ここでリリエルは、たとえデタラメでも言った者勝ちで、勢いさえあれば適当に乗り切れる事、そして、なんだかんだでエルザは自分を許すという事を学び、味を占めたのだろうな、と想像する。平手打ちをきっかけに始まった悪女評価に乗っかり、都合の悪い事は全部姉のせい、表向きは庇うような事を言いながら、チラリチラリとマイナス情報を提供して、誤解を助長するように持って行った部分もあるのではなかろうか。
    という事を考えると、アルンデル魔力の低下とかなくても、エルザというスケープゴートがいなくなった時点で、リリエルの評価が下がるのは当たり前の話で、別に驚く事ではない気がする。

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    王が認定した資格を、王子が剥奪できるミステリー現象。仮に主人公の魔法が弱かったとしても、彼が今まで持っていた荷物、誰が運ぶの? 補助だけ、と言うが、なら、補助がなかったらどうなるのか考えないんだな、とか。あの女の子は何の権利があって、国王への上奏文を破棄できるんだろうとか。この辺、客観的に評価できる人とか機関とか、ないのかしら?

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  6. 悪女は変化する

    084話

    第83話

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    ロベリア王がアマリリスとの断絶を宣言した時、自分の婚約式を発表する場で関係ない話をするなんて呆れた、とリリエルはひとりごちていた。確かに、次期国王の婚約は国家の重大事ではあるが、リリエルの主語は飽くまでも自分であって、外交問題よりも自分の結婚問題の方が大事だ、暗に言っていた。
    その結婚の目的は、自信の失われた指導力の補填。王室の権威を利用して、自分の思想を広め、改革を推進する。そのために、皆のために、社会をより良くするために、自分は愛なき結婚に踏み切ったのだ、と豪語していたのに、それよりも、通りすがりの一目惚れの方が大事って。リリエルにとっては、これさえあれば何をしても許されるとばかりに掲げていたお題目の数々も、ただのファッションに過ぎなかったのだろうか?
    男装に身を包んで剣を振り回し、礼儀作法の授業をサボり、貴族社会そのものを否定していたのに、好きな男ができた途端、淑女面をし出すところも、実に調子が良い。

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  7. 悪女は変化する

    083話

    第82話

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    借り物の力で調子に乗るリリエル。
    結局、彼女に正面から物を言えるのがプリッケしかいなかったので、自分の何が問題だったのか理解しないまま、自意識だけが肥大してしまった。
    アルンデル魔力を使って人を意のままにしたところで、そんなのは裸の王様と同じ事で、とどのつまり、世界に「自分」しかいない孤独があるだけなのだが、万能感に取り憑かれているリリエルは気付かないのだ。

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  8. 悪女は変化する

    082話

    第81話

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    今までは、不利になると好き勝手な持論を展開して、論点をずらし、結果的に他人が悪いように話を持って行ったリリエルが、今回、意図的に、明確に嘘を吐いた。
    エルザがリリエルに話した内容。ヘルが話した内容。リリエルからすれば、どちらも根拠がない。それに対しリリエルは、自分にとって都合が良い、心地好い話を信じる事にした。ここにはリリエルの自由意思がある。
    エルザとレンが公爵に話した内容。リリエルが母と弟に話した内容。これもまた、聞き手から見ると100%確実な話ではない。
    公爵に掛けられたアルンデル魔力は既に無効化しているから、妻と息子に流されてエルザを罵ったのは、自分を正当化したいという、これもまた自由意思だ。
    しかし、公爵夫人とヨハネスがリリエルの言い分しか信じないのは、アルンデル魔力による強制なわけで、リリエルの言う自由って結局なんだったんだよ、と聞きたくなる。

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    リナって、読者と同じ現代人だと思っていたのだが、違うの? 元シ刑囚なんだから、別にシんだところで構わないだろうって、ええ??? 騎士の侮辱、もそうだが、その元シ刑囚を騎士に選んだセリアをも否定する発言なわけで、あの「友達になりたい」発言は何だったのか。
    その理屈で行けば、私を裏切って危うくコロし掛けたクソ野郎なんだから、カリスなんて別にシんでも良いわよね、だって本当なら私との結婚式に間に合わなかった時点でシんでいた筈なのだから、とセリアが暴言放っても良い事になるのだが、もしそうなったら、リナは絶対に「ひどい」と言うだろう。疲れるな、この子。

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    ??? カイルも逆行者かと思ったけど、違うのか? いや、でも、前の世界ではあっさり殺したのに、シンディに拘っているよな。殺した後に真価に気付いたのか。逆行はしていなくて、少なくともこの時点では彼女が必要な理由があった(教会関係者なら誰でも良いわけではなかった)のか。あるいは、前の世界とは似て非なる世界なのか。どれだ。

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