爵位で言えば、伯爵と子爵。ようやく子爵、と言うけれど、それでも子爵。1段階しか違わないし、愛のない結婚が当たり前の貴族社会で、顔が良いの悪いのを言うのって、究極的には無意味。ブスではなく、単に地味なだけならどうとでも改良の余地はあるし、令嬢達はくだらない事をする前に、真面目に婚活しなさい。
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爵位で言えば、伯爵と子爵。ようやく子爵、と言うけれど、それでも子爵。1段階しか違わないし、愛のない結婚が当たり前の貴族社会で、顔が良いの悪いのを言うのって、究極的には無意味。ブスではなく、単に地味なだけならどうとでも改良の余地はあるし、令嬢達はくだらない事をする前に、真面目に婚活しなさい。
人の足を引っ張るしか能のない、それこそ、あの父親の娘である事しか価値のない千代が、何を言っているのか。幾ら財産があったって、彼女が嫁では、家の中はしっちゃかみっちゃかになると思うよ、お母様。単に家同士のつながりが欲しいだけなら、結婚に拘る必要もあるまい。会社間で業務提携すれば良いだけでは?
母親をごまかすための、飽くまでも婚約者の振りだったのに、どんどん外堀を埋められていくな。使用人一同が乗り気過ぎる。
やっと出来た友達。信夫が奈々子に執着するのは自然な事だし、こういう場合の対処法が分からないのもしようがない面はあるが、絶食の前に一言謝ろう。プイッじゃないんだよ。
キッペンベルク夫人は暇なの? 個人でやってる家庭教師の伝なんて調べるなよ。
この町にいる限りこういう雑音は続くから、留学できるならそれに越した事はないが、フリデリーケの病気が発覚したら、ますます留学どころではないよな。
モーリッツ、一瞬見直したのに、別に心を改めたわけでもないのね。はあ。もう1人の彼女にも振られたら、流石に懲りるかしら。金では買えない人の心もあるのよ。
仮にイザークが辞退したとしても、例の楽団の先生が了承しなければ、モーリッツは演奏できないのだという事を、キッペンベルク夫人は分かっていないのだろうか。かえって恥を掻くだけだぞ。
こういう夫人の行動を放置している夫も、息子達もどうかしている。不公平はどちらだ。
イザークが演奏会を辞退すれば、モーリッツが後釜に収まれるという、お母様の謎思考。茶会で先生に言われた事を理解していないのか。
モーリッツも、レーゲンスブルクの件を黙っていたのが悪いように言うが、逆に、なんで教えてもらって当然と思うんだ。自分とフリデリーケが金でつながった関係だから、自分から何も言わなくても、イザーク関連で自分に不利な事があれば伝えて当然、と思っているの? 甘え過ぎだろう。そういう考えがあるなら、それこそ最初から言って欲しい。そしたら、フリデリーケは最初から、こんな風に君の家に出入りしなかったよ。
お姉様、妙にゲルトルートに構うなと思ったら、そういう。含蓄が深い。
モーリッツを見ていると、なんだか悲しくなって来る。気に食わない奴に張り合うにも、好きな女に言い寄るにも、金と権力をちらつかせないといけないところが。多分、根はそんなに悪い子でもないのだろうが、他のやり方を知らないんだろうな。母親があの調子で甘やかすから、自力でどうにかするという発想がないのだろう。この親子は、いずれ衝突しそうな気がする。
好きでもない男と結婚する羽目になったジョゼの気持ちも分からなくはないけれど、夫のお陰で名声を得たのだから、少しは妥協すべきではなかろうか。
浮気云々で詰め寄られた時が別れる好機だったのに、弁明したのは、バラスの言う通り、ナポレオンを逃したらもう結婚できないかも、という打算があったからだよね。イタリアに行きたくないならそれでも良いが、手紙すら書かないのは、今隣にいる男を当てにしているからか? それこそ信用できないと思うが。
マリエル・クララックの婚約
002話
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