「友達という名の玩具」というパワーワード。
アルベルが勝手にはしゃいだだけなのに、2人を始末しようか? って、お父様の悪逆が過ぎる。
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775位 ?
「友達という名の玩具」というパワーワード。
アルベルが勝手にはしゃいだだけなのに、2人を始末しようか? って、お父様の悪逆が過ぎる。
もしかして、れいは、ソロリティを解散する事で、蕗子を解放したかったのだろうか、と思わなくもない。
友達の家のパーティーで、自分に用意された席が最末席だったのを、恥辱と感じる。気位が高い、と言えば聞こえは良いが、単に世間知らずなだけとも言える。
一の宮の家ではちやほやされていても、それは世界のほんの一部でしかなかった。ソロリティのメンバーとして認められる事で、もっと広い世界に出たような気になっていたが、それもまた世界の一部に過ぎない。ソロリティの存立に拘ったのも、れいを引き立て役として求めたのも、蕗子の劣等感の裏返しである。
れいは同時に、その劣等感を共有する唯一の存在でもあった。「それでも愛していた」の真意はそこなのだろうが、それって自己愛の反映ではないか?
たまにしか会わない父親には心を許せず、拠り所だった母を喪ったれいの心の隙間を、蕗子は最悪の形で埋めた。自分の愛玩人形を託す行為は、この子を自分の分身として愛して欲しい、という願望の現れだろうし、れいもそう捉えていたと思うのだが、そういう弱い自分を蕗子は認められず、その反動でれいをいたぶっていたと思われる。
その前提に愛があると信じていたから、れいは何をされても耐えられた。ソロリティ廃止を訴えた時、れいはようやく蕗子の呪縛から解放されたかに見えたけど、まだほんの初歩を踏み出しただけ。苦渋の選択だったのに、そのなけなしの勇気を、蕗子の歪んだ自己愛が吹き飛ばしてしまった。
奈々子の愛が届いていなかったわけではない。そうでなければ、大事な人形を託したりはしない。あの人形はれいの心だ。ただ、蕗子の存在があまりにも深く、れいの中に根付いていて、彼女が駄目だから奈々子に、と簡単に移行できなかった。また、蕗子との関係を振り返った時に、己の心の危うさと、共依存の怖さのようなものを改めて感じて、奈々子に全部背負わせるのはまずいのではないか、と躊躇する部分もあったのではなかろうか。
全国制覇とか言っても、高校生活なんて3年しかないのにと、昔の番長について言っている人がいたが、ソロリティにも似た臭いものを感じる。ソロリティでいられるのは、大学を含めても7年しかない。高校生から見れば長い期間だろうが、それにしたって、ソロリティでなければ生きていけないみたいなノリは何だ。
妹の手首を切ったり、剣山で怪我させたり、待ちぼうけ事件の時だって、あれ、雨が降る事も折り込み済みでやったのでは? 信夫が停学なら、蕗子はどうなるんだ、という話で、気品がどうしたって? と突っ込みたい。れいが姉を恨む理由は十二分にあるぞ。
ソロリティの問題は、選抜基準が曖昧なところだろう。奈々子の加入は蕗子の公私混同だった。信夫の加入に寄付金が関係するかは分からないが、金持ちの娘がソロリティ入りすると、こういう言い方をされるわけだ。
信夫の行為は褒められたものではないが、なら、言葉の刃で人を切り刻む事の是非はどうなのか。三咲はもう少し反省しなさい。
最後のくだり。人のあら探しをするのが、育ちの良さというものなのか? むしろ、なんでそんなゴシップ週刊誌を三咲が持っているんだ、と突っ込みたい。愛読書なの? お父さんに教えてもらったの? 前に奈々子の家庭の事情も暴露していたが、自分で興信所に掛け合ったの? 弁護士のお父さんに調べてもらったの? こんな事をやっている時点で、この人のお里も知れる。
ん? んん? なんのかんのでカップルが成立している? みんな、ちょっと冷静になろうか。なんでこの漫画の女性陣は誰もかれも拗らせてるの。
折角コーデリアが事を丸く収めたのに、カトリシアから逆恨みされる意味が分からない。
ならばコーデリアは、妹がワインまみれになるのを黙って見ていれば良かったのだろうか?
公の場でカトリシアが恥を掻くのを放置すれば良かったのだろうか?
この人がうちの妹に嫉妬してワインを掛けようとしたんです、と堂々と訴えれば良かったのだろうか?
庇われたのが気に食わないと言いたいわけ?
そもそも、カトリシアが恨んでいたのはプリシラで、コーデリアとは同病相憐れむ関係にある筈なのに、プリシラの姉だから、という理由で目の敵にするのもおかしいし。
茶会に呼ぶならプリシラにすれば良いのに、どうして、こうなった。
何か知らないところでカップルが成立していた。信夫と薫がいつの間に。
「お袋さん」には吹いた。
題名に反して、なかなか出番のないお兄様。これから大学院生になろうという人が、中学生を相手にする筈がない、という前提も込みでの「お兄様になってください」ではあったと思うが、れいへの反応を見る限り、奈々子はお兄様に恋愛感情は持っていない筈。憧れのお兄様と文通しているだけで、「付き合っている」認定される辺りに時代を感じる。
大学院生としか説明されていないのに、「そんな人おやめなさい」と当たり前に言ってしまう蕗子。独断が凄い。もしかして、これぞ、と思う相手が既にいるのだろうか。
プリシラをあのままにしたらろくな事にならないと、貴族なら分かって当然なのに、両親は悪い魔法にでも掛かっているのでせうか。でも、正真正銘の魔法なら、コーデリアにも掛けられて然るべきだし。謎だ。これが王女や公爵令嬢ならまだ分かるが、伯爵令嬢でしかないのに。1周回ってプリシラが可哀想。
転生したら悪役令嬢だったので引きニートになります
008話
第4話(1)