5.0
昭和に流行った感じのアメリカンスタイルサスペンスで、とても面白かったです。
古い作品だけど、全然今でも問題なく読めます。
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10135位 ?
昭和に流行った感じのアメリカンスタイルサスペンスで、とても面白かったです。
古い作品だけど、全然今でも問題なく読めます。
始めは、ドロドロしたシリアスなお話かなと思いきや、けっこうコメディな感じで、そのギャップが面白かったです。
話は典型的な感じのものですが、ヒロインがどうやって悪役キャラ達を断罪していくのかの過程は、楽しんで読めます。
昔、古文の先生に古文のとりかえばや物語を読むならこの漫画を読むと分かりやすいと言われて読みました。
なるほど、とてもお手軽に平安ワールドが楽しめて面白かったです。
リアルタイムで読んでた中学生の頃は、圧倒的に鷹男がカッコいいと思っていて、年下の高彬なんか物足りなくて何が良いのか全く分かりませんでしたが、大人になって自分がいざ年下と結婚してみると、今なら断然結婚相手は高彬だなぁと思えます。
ストーリーそのものはとてもよくある話なので取り立ててどうという事もありませんが、そのストーリーを動かすキャラに魅力があって、かつ描写が美しければ充分に楽しめます。
そういう意味で、この作品は面白いと思います。
樹なつみの作品は、けっこう人物の内面描写にリアリティーがあって共感出来るものが多かったですが、これは人物の内面というよりも、ストーリー展開に凝ってるという感じです。
なので、お話としては面白いです。
昭和に流行った様な、アメリカンスタイルのお洒落な事件ものって感じです。
主人公が何気に、他作品に出てくる某キャラと従兄弟であるというのも、舞台が微妙に繋がっていて面白かったです。
あくまでもSFファンタジー上でのお話ですが、でも生存本能が生み出した究極の生命遺伝子は、論理的にはあり得なくはない話だなと思いました。
何か人とは違う感性や能力を持った人間にとっては、日本はとても生きにくい国だと思うので、霖がアメリカに行って自分を全開に発散し、自分の生きやすい居場所を得られて良かったなと思います。
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記憶鮮明