最近のリフタンは脱いだら凄すぎて人間離れしてきてたから、マクシーとの麗しい全身ツーショットで、おまえはむしろ着てろ、という思いを強くしました。異論は認める(笑)。
まあ、それはともかく。
この夫婦、それぞれの過去の真実という最も共有すべき孤独を共有しないままだから、同じところに戻ってきちゃうんだろうな。
それに加えて、おそらくは貧しかったせいで、あるいは元々の性格もあるのだろうけど、リフタンは基本的に実体のないものにあまり重きを置いてなくて、物質的な豊かさを幸福の指標としてるんだよね。
金の亡者だからというわけじゃなくて、単純にわからないんだと思う。自分の手でつかんで確かめられないものの価値をどうやって推し量ればいいのか。
だから、花の香りなんて形のないものに意識を向けられるなんて、実は結構進歩してるんじゃないかと思ったりもします。
ほんとにまだ慣れてないだけ、そういう感性が育まれてないだけで。
とはいえ、せっかくオークの樹が息を吹き返してマクシーが嬉しそうなんだから、そこは一緒に喜んであげてよ〜。ルースが絡んでるから?
37話の剣帯の飾り紐のころみたいに、リフタンがマクシーの髪を結ってあげたり、マクシーがお礼にほっぺにキスしてくれたり、そういうささやかな愛情を積み重ねていければいいのにね。
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オークの樹の下
078話
第78話