5.0
魔力はなくても
仲良くしましょう、と心獣に伝えるのが唯一の魔法。周囲も当人も役に立たない、と思っているが、相手が心獣であれ。心を通わせられるというのは、最強の能力ではないか。タイトルの「皇妃」になるのも、今回の出会いで見初められたからだろう。
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仲良くしましょう、と心獣に伝えるのが唯一の魔法。周囲も当人も役に立たない、と思っているが、相手が心獣であれ。心を通わせられるというのは、最強の能力ではないか。タイトルの「皇妃」になるのも、今回の出会いで見初められたからだろう。
互いの利害のため、契約を結ぶけれど、組織と人の場合と違って、人と人との契約。そこには、いつのまにか生じる、相手への「情」(ブラスであれマイナスであれ)が芽生えてくる。また、契約する上で、互いにすべてを明らかにしているわけではない。それぞれ「言えない」ことを抱えつつ、契約履行ができるのか。予想される展開としては、二人の間に恋愛めいたものが生まれるか、あるいは、意外な関わり(彼ら自身ではなく、親世代など、血縁関係者との繋がり)が発覚いるのか。先が楽しみ。
ひたすら妃教育をこなし、よき伴侶となるべく生きてきたのに、真実の愛を見つけたとは!真実の愛だ、とわかるようなレセプタがあるのかいっ、お前には、とツッコミを入れたくなる。そんな相手からの婚約破棄も、粛々と受け止めたけれど、急に人生設計図を、それも一方的にリセットされては、たまったものじゃない。よき出会いが用意されていたから救われただろうけれど、人間不信になってもおかしくない経験。
結婚も親に言われるがまま。嫁いだ相手からは放置され、一人ぼっちで過ごした一年。記憶喪失になって戻ってきた夫は、人が変わったみたいに優しい。冷たい性格が本来のものなのか、それとも、と考えてしまう。虐待されてきたけれど、今のように、メイド達から温かくされ、記憶喪失の夫とも、楽しく語り合えたなら、トラウマは乗り越えられるに違いない。
このテーマは面白い。力を持っていることを知らず、何かを契機として発現する、という作品は多々あるが、意図したわけではなく、また、理由も不明、加えてコントロール不能とは。そんな二人が寄り添うことで、何かが変わるのだろう。続きが楽しみ。
聖女として浄化してきたけれど、力は弱いアリシア。でも、使い方を学ぶことで、治癒も可能になる。単に力を注ぐだけではダメなのだ。何をどうしたいのか、それをイメージすることで、具現化できる。多くある聖女ものと似たところはあるけれど、「学習」という要素を加えたことで、一層ひかる作品。
悪女は、身近にいたので、サンプルには困らない。でも、表面上、真似をしても、所詮は借り物の姿。言動には、本来の性質、志向がはっきりと表れている。悪女ものはおおいけれど、これまでの作品とは違って、一層面白い。
信じてもらえないもどかしさ。アウェーの中で、冷静に判断することは難しい。苦渋の決断をしたヒロインに乾杯!貴族の本分は、領地経営、改めて教えてくれた作品。
お茶に詳しいだけでなく、心底、お茶を愛するから、それが力となって、自身のみならず、周囲をも助けていける。香りと記憶の繋がりも、まさに、と納得。読んでいて、おいしいお茶(私の場合は紅茶だが 笑)飲みたくなってきた。
設定は、ただ一人だけが刺さっている短剣をみることができ、かつ、それを抜くことで、不死の身から解放できる、というのは、韓国ドラマのトッケビを彷彿させた。でも、読んでいるうちに、彼の力を自分のために利用するのではなく、彼も自分も、ともに「しっかりと生きる」ことを目指しているヒロインがステキ!
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引きこもり令嬢は皇妃になんてなりたくない!~強面皇帝の溺愛が駄々漏れで困ります~