5.0
存在のあやふやさ…
惹き込まれます。人格も個性も持たない、念のような、姿を持たない、どこにも在ることのできる無限の意識のようなものが、居場所を見つけて、光という少年になりすます。垣間見える本性は不気味。それはホラーにありがちな、邪悪だったり残酷だったりするからではなく、何もないから。恨めしいとか、悲しいとか、怖いとかも、何にもない、生身の人間には理解も想像もできないような、真っ黒な、ブラックホールのようなその意識が、思考を始めて、人間らしさを獲得しようと学習する。よしきが「好き」だから。よしきも、それが光ではなく何か恐ろしいものだと知りながらそれと連れ添っていこうと決心する。その気持ちがわかるような気がする。私たちが当たり前のように認識している存在、個性とか人格とかって、なんなんだろう?ホラーなんだけど、哲学的な、コミックなんだけど、リアルな恐怖や不安に気づかされる、ああっ!惹き込まれます!
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光が死んだ夏