5.0
終盤はすごくおもしろい
序盤は、とにかく王と番が馬鹿で無能で…ってかんじでイラーっとくる笑
中盤は王妃が徐々に仲間を増やし、国の改革を1つずつ進めていくので正直ダレる
一気に読んだらまた違うのかもしれない
現在配信分で、たぶん終盤に差し掛かってる
そこまで来ると番のユミルがただの馬鹿でも無能でもなく、自分が育った環境をとにかく憎んでいると分かる
農民の暮らしは貧しく、女は体を売らなければ生きていくこともできない
体を売るのが当然で、母親ですら止めも庇いもしない
農民の女を買う男は避妊なんてせず、妊娠しては自己流の中絶を繰り返して不妊になる
王の番であると分かり涙を流すほどの喜びを感じるけれど自分は不妊と悩む
母親は農民の娘が王妃になんてなれないから、子供なんて正式な王妃か他の愛人にでも任せろと言う
ユミルを助けてくれたことなどないのに、実家にも住んでいた村にも大量の報奨金が入る
不妊なこと、体を売っていたことは金のために黙っててやると下卑た声をかけられ
番として王宮に行けば、過去を知る貴族に黙ってやる代わりに抱かせろと言われる
魂の番であるはずなのに、自分は別の男に抱かれ、世継ぎのためには王も別の女を抱く必要があることに絶望する
男も女も、貴族も平民も、もはや国中を憎んでいるという動機が明らかになり、望み通りの馬鹿で無能な振る舞いをして国を崩壊寸前にする
ユミルが国を腐らせたのではなく、国が丸ごと腐っているからこその番ユミルが出来上がったことが分かる
終盤の主人公はユミルなのではというくらい濃い話になる
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運命の番?ならばその赤い糸とやら切り捨てて差し上げましょう@COMIC