3.0
滅ぶべくして滅んだ国かと
・主人公は戦争に負けた母国の王妃として、戦勝国から迎えた王を反乱軍から守ろうとする
・王は王妃を裏切っていたけど、そもそも愛されてなどいなかった
・愛されることのない相手を愛したことで、反乱軍に「傾国の毒薔薇め!」と罵られながら殺害される
・死んだと思ったら10歳の王女時代に遡る
・死んだ夜の記憶はあるのに、そこに至るまでの記憶はない
…1話の流れとしてはこんなかんじだけど
読んでると、これ別に主人公のせいじゃなくない?と思う
幼い頃から勉強も公務で人前に出ることも嫌い、王女としての責任から目を背けていた
…10歳なんて、そんなものでは?
もちろん大人になっても変わらないのはマズイけど、そもそも王女は王になれない国なんだよ
そうなると戦争の有無に関わらず、国の利益になる結婚が最大の仕事と言えるわけで
敗戦国の王女が好条件の相手を好きに選べるわけもなく、自分を愛してくれない夫でも拒否する選択肢なんてないでしょう
いつか結婚相手に愛されるかもと愛を注ぐことは悪いことか?既に夫婦なのに「叶わぬ恋に溺れた」と表現するのか?
ここでは良い結果にならないけど、そこから愛が生まれて〜なんて話は珍しくない
そして遡ってから初めて公務に出たら、その場に自分を刺した男が!となるわけですが
・その男は大変優秀な頭脳の持ち主で、留学先が家柄主義ではなく実力主義であることを語る
・家柄主義の筆頭みたいな輩が、その男は王家を裏切った大罪人の血筋だと暴露する
・公の場で血筋を侮辱され表舞台から姿を消すところを、王女が補佐官に任命する
…うん、そんなかんじの国だから戦争も防げないし負けるんだよ
優秀な人材を家柄だけで捨て、無能な人材を家柄だけで登用する
国が傾いたのは貴族全体の責任なのに、たった1人残った王族だからと主人公に「傾国」の全責任を押し付けるなよ!
って思えて仕方ないんだよ
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青薔薇姫のやりなおし革命記