3.0
引きが弱い、もったいない
人の感情を読める能力を駆使してギャンブルでチップを吊り上げることで大儲けして生活、顔を覚えられると恨みを買ったり勝負してくれる人がいなくなったりするので頻繁に魔法で顔を変えている主人公アデル
この設定だけ見たら、ありがちでもなく面白そうな気がするし、実際に面白い駆け引きの展開もある…のに、なんか引きが弱いんだよね
・そもそも主人公が顔も名前も偽りまくっているものだから「アデル」って名前が全然出てこない
・表紙に出てる顔にも全然ならない
・せっかくの「人の感情を読める能力」が冒頭のギャンブル以外まるで出てこない
…つまりは主人公に愛着が湧かない笑
顔も名前もタイトルと表紙に出てなければ絶対に忘れてるよ
あと天才賭博師って書いちゃってるのも、なんかそこまででもなくない?と
ギャンブル以外で能力使えないってわけでもなさそうだけど、ギャンブルですら使ってない
さらには途中から、自分でも不可解なくらいに運が良すぎて大勝ちみたいになって
……どうにも主人公の実力!ってかんじがしないんだよね
チップと引き換えに強引に押し付けられた指輪の魔法で10年後に飛ばされちゃった!てのもなぁ…それだけで生活補償しろやレベルなのに、未来に飛ばした張本人の頼みをギャンブル絡みだから聞いてやるって駆け引きゼロだし
10年前に置き去りにしてしまった子供が成長したイケメン公爵家嫡男にはいつまでも気づかないし
その小公爵も10年経過してるのに、アデルを未来に飛ばした張本人には何故か辿り着いてないし
未来へ〜までは分からなくてもアデルが消えた時に一緒にいたんだから魔法を真っ先に疑わないの?と
実はこうなんです!と明かされても「うん、知ってる」としか思えないし
「えぇ!こんな展開になるの?予想もしてなかった!」というよりは、「なんでこんな展開にしちゃうの?」という気分になるし
なんか色々ともったいないなぁって
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ワン・ペア・レディ~天才賭博師アデル~