lovely7さんの投稿一覧

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11 - 20件目/全25件
  1. 評価:5.000 5.0

    美しくて。まどろっこしくて。美しい。

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    前世で義妹に嵌められ、冤罪をかけられて酷い処刑をされたアリアは死に戻りの人生を復讐に費やすと決めたものの、不思議な砂時計のお陰で危機回避。賢く立ち回り、有意義で濃い人生を歩む事になる。もう!とにかく絵が美しい!ドレスや小物、表情。いずれも美しくて、眼福。ところが。序盤がなかなかにまどろこっしい。伯爵家の後妻に入ったアリアの母は、貴族社会から陰で詰られようと意外に飄々と生きている。ところが、娘のアリアは同じ年の妹ミレーヌの執拗な嫌がらせに応戦したり。彼女の取り巻きや公女から「平民の娘」だと蔑まれたりと、結構しんどい。砂時計で時間を巻き戻す事で、その場を切り抜けたり、持ち前の賢さで、段々と周囲に味方を付けて行く鮮やかさがスカッとします。前世で自分を虐げて来たミレーヌの侍女や自分に害を及ぼそうとした面々が段々と退場して行くのも良き。前世ではそのチカラのなさ故に貴族派に馬鹿にされていたであろう皇太子の生き方にも良い影響を及ぼしているアリア。絶対皇太子と結ばれるんだろうなぁ、というハッピーな予感。あとは味方の居なくなったミレーヌの盛大なザマァを期待!

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    チェーザレ・ボルジアパロディなのか。

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    チェーザレという、印象的な名前から。誰もが思い起こす事だろう。彼が妹であるルクレツィアと近親愛があったとかが、オペラや歌劇団や漫画で描かれて来た事も有名。そして。この世界線がイタリアっぽいところもあり。サントナールはサントリーニ島(ギリシャ領だけど、イタリアとの間、エーゲ海に浮かぶ。)を如何にももじってそうだし。ベッラというワードもそのままイタリア語で「美しい」なのだし。チェーザレが非道なまでに厳しく、謀略を尽くした男だった事は歴史において有名だし。そして、彼が妹を政略の駒に使い回していた事もあって。その物語をなぞっている匂わせも凄い!大体チェーザレは美男であったと描かれているしね。これはもう、ワクワクしか無い!彼の時代がルネッサンスだった事も相まって、この作画!麗しいことこの上なく盛り上げてくれる。いやいや、この世界線はルネッサンス史実では無く、空想の物語ですよ、と分かってはいるものの。2つの意味でも楽しませてくれるのだ。ところで。政略の駒とした出自不明の孤児アデルにチョッパやで惹かれているであろうチェーザレとアデルに血の繋がりがあるのか、無いのか。あっても無くても、禁断になろうが何だろうがどうか結ばれてくれぃ!と願ってしまう。そして。これが上流社会そのものを騙してやろうというチェーザレの野望。物語が進む毎に明らかになるであろう、アデルの出自。ここにもミステリーチックな要素も加わり美味しそうな事になっている。考察厨も盛り上がれそう!先がとにかく楽しみです!

    • 45
  3. 評価:5.000 5.0

    傍観者とは誰か。

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    今のところ、「傍観者」を気取るのは主人公のレイチェルで。物語は基本、彼女の視点と想いで綴られている。途中から他の人物の視点で是非お願いしたいと願っているのだが。出来れば全員の。
    レイチェルは切ない片想いをしている。ずっと。隣の家の息子、ノアは実の姉アリシアに恋をしている。姉は難病を患い、余命いくばくも無い。レイチェルは進んでその優しい姉と親友となり。ノアはそんな優しいレイチェルを信頼して。アリシアもまた、天使のごとくの優しさで、レイチェルとノアを愛している。仄暗ささえあるノアのアリシアへの想いを、ノアごと愛してしまったレイチェルの苦しみ。ノアもまた、レイチェルに少しずつ、本当に自分では気付いてもいない想いをレイチェルに抱くようになる。レイチェル自身は、ノアとアリシアの恋路の傍観者だと、苦しみながらもそれを尊び、もう、これは無償の愛では無いかと思う。本当はそんな苦しみ合いながらも心の奥底で紡ぎ合うレイチェルとノアの恋を傍観者であるアリシア視点で紡いでも見て欲しい。または。少し嫉妬もあっただろう、レイチェルからのアリシアへの愛情を、またアリシアからレイチェルへの優しさを愛と呼ぶのなら。それを見守るノアこそがまた傍観者なのだ。ノアの兄や家族。レイチェルの父の会社の男。彼等を取り巻く人たちもまた、傍観者で。転じて我々もまた傍観者の1人でもあるのだ。レイチェルとノアの。苦しみながらきっと成就される恋の。結末が温かなものでありますように。一傍観者として、願っている。

    • 84
  4. 評価:5.000 5.0

    真実の愛よりも運命の愛を

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    ボンクラ王太子が酒場の娘と結婚したいから、と突然の婚約破棄。王太子妃、ゆくゆくは王妃となるべく育てられたマリアベルは可哀想に「捨てられた令嬢」となる。ここまではあるある。しかーし、これもこういった物語あるあるで、マリアベルはもっと良い男、しかも帝国の皇太子に乞われて、恋をして。運命の愛を掴むのだ!皇太子・レナートの方が、男前っぷりも賢さもスマートさも、もちろん権力も何もかも上!というだけで盛大にザマァなのだが。その陰で、酒場の娘が字も書けない無能な女の子だと知って愕然とする王太子とか。王家乗っ取りに気付かないポンコツさとか。一体真実の愛とは、に後半気付く愕然さとか。ミステリーを孕みながら、美しい絵と共に楽しめる怒涛のザマァが最高に小気味良い!

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    運命で結ばれた2人+1+1。

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    冒頭の残虐な殺され方が酷過ぎて。
    リーセルが恋した王太子・ユリシーズは、事もあろうか性悪の聖女・アイリスにかまけて、リーセルを殺した、とリーセルは思っている。非業の死から死に戻ったリーセルは今度こそ。彼等に関わらずに生きていこうとするが…。というあるある設定からの、リーセルの死の真相。時戻りに関わる3人の関係が詳らかになって行く。たった独りでわけも分からず死に至った前世と違い、友情と学びに費やしたリーセルの新たな人生が眩しい。現在は時戻りの秘密が分かったところ。リーセルと敵対していたギディオンの「中の人」が、前世恋人だったユリシーズ。リーセルはギディオンに迫られている事に戸惑うが、次第に「中の人」がかつての恋人だった事を知る。この、心と心が近付いて行く様が丁寧で、丁寧で、ニクい。また、王太子の「中の人」がギディオンなのだが、前世で横恋慕していた聖女・アイリスが、今世も尚、ユリシーズに惹かれている事に愕然とする。せっかく王太子のガワを勝ち取ったのに。アイリスもまた、王太子妃の座が欲しかっただけで無く、ひたすらにユリシーズに恋していたのだ。哀れ。ただ、アイリスは今世でも前世でも嫌な女なので、是非ともザマァされて頂きたい!
    ギディオンになったユリシーズは「この顔で君に触れたく無い」と、リーセルに切ない想いを打ち明ける。いつか、呪いの様な魔法が解けて、幸せになって欲しい。ただそれだけを願ってます。

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    女の子は綺麗になれる!

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    おデブ自体は子供だし、いいじゃん別に。とも思うんだけど、セリーヌは自ら努力して綺麗に、健康な身体でいようと努力するのが良き。健康な心は身体から。と言わんばかりに、周囲の人達に付いた悪評までも努力の末に覆して行く。恋や王子達からの好意は彼女にとってはその生き様についでの様なもの。心も身体も健康になったセリーヌを周囲の人達が放置するわけもなく。死を回避して穏やかに生きたいと願う彼女の想いとは裏腹に賑やかしくなって行く。ヤンデレのウィル!ヤンデレ予備軍のルイス。いいぞ!もっとやれ!まぁ、セリーヌがどちらと結ばれるのかは予測がつくものの、ハッピーエンディングを心待ちにしています。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    美女とイケメンの饗宴眼福

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    麗しい悪女ルペルシャに憑依した「私」は、彼女がより良く生きる為に生きる事になる。
    彼女を蝕んだ病は、「私」が憑依した時点で快癒してはいるが、血を吐く事でルペルシャの記憶を取り戻して行くという、結構苦しげな設定。
    そも。悪女とはいえ、孤高の麗しいルペルシャを最推ししていた「私」にとっては推し活に他ならない。最初は疎ましく思ってたであろう周囲のイケメン共もだんだん変化後のルペルシャに惹かれて行く様子も楽しい!

    • 6
  8. 評価:5.000 5.0

    表紙の絵に惹かれて

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    美しい。カラーページで綴られる物語。しかし、1話毎が短過ぎて遅々として進まない。ふう。
    イネスが何度目かの死に戻りで、生きて行く人生。
    心を押し潰した様にただ生きるイネス。
    イネスに愛されたいといつしか願う様になって行くカッセル。
    イネスは最初の人生ではカッセルを選ばず、家格の都合で王太子妃となり、性病をうつされ子を成せないというので、疎まれ、非業の死を遂げた。また、別の人生では、気付いたのが王太子の婚約者になった後だったので、年若く権力とは無縁の美しい顔の画家と駆け落ち同然に結ばれたが、もちろん連れ戻され、恋人は殺されてしまう。
    カッセルは、呪われたイネスが初めて自分の意思で選んだ、王太子妃にならない人生なのだ。カッセルを愛さず、ただ平穏に生きる事を望んだ彼女の人生がどうなって行くのか。固唾を飲んで読み進めて参ります。

    • 7
  9. 評価:5.000 5.0

    可愛い!可愛い!もっとやれ!

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    よくある婚約破棄モノとは一味も二味も違う。キレッキレにウィットに飛んでて、とっても楽しい!そして絵の麗しさよ!眼福の極み!
    婚約者のケイオスに蔑ろにされたニコルは、それなら、とおひとり様をポジティブに満喫する事にする。最初は「おひとり様お気の毒〜。」と、ニコルを冷やかしていた周囲も次第に「婚約者であるニコル嬢を放っておくケイオス最低〜!」と、なって行くのも小気味良い。物語が進むにつれて、ケイオスがひたすら不器用なだけ、と読者には知らされるものの、ニコルの気持ちはもはやケイオスには無い。マイナスからどう挽回して行くのか?ケイオスよ!周囲も読者もニコルの味方。生半可な事では揺るぎないよ!さて。彼の七転八倒を楽しみにしておきましょう。

    • 8
  10. 評価:5.000 5.0

    スピンオフ感無いけどスピンオフ。

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    本編「どうせ捨てられるなら最後に好きにさせていただきます」を読み返したけども、王宮でリュシーに仕えているレオネル公爵がアニエスに片想いを秘めている、というエピソードは出て来ない。私の見落としかも知れないが、そもレオネル自体出ては来ない。なので、本作はスピンオフのテイだが、リュシーがカメオ出演しているという程度なのだと思う。もしくは同じ時代感と設定の中、別のカップルを創出した、というだけの事かもしれない。聡明で美しいクロエは家同士が決めたとはいえ、慕っていた婚約者に可愛げが無い、とアッサリ捨てられ、アリテイだが、お馬鹿で可愛い妹に乗り換えられる。バカなので、バカが好き!とは世の常。クロエは、シゴデキ男のレオネルに見染められめでたし!の筈が、この男もリュシーの側に居たくせに何も学んでは居ない。クロエの心の中に居るであろう元婚約者に嫉妬して彼女を傷付け、リュシーの完コピをしでかそうとするのだ。恋は盲目とは言えども。バカなのかな。うん、そうだ。自分で自分の首を締めて行こうとするレオネル。惜しい、惜し過ぎる。こんな男しか創出出来ない作者に出会ってしまった美麗なキャラ達に少し同情してしまう。なんてね。

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