「それは全滅したということか?」と冷静に問うオバロン卿。百戦錬磨の古参兵とお見受けしました。頼り甲斐ありますね。
籠城戦は水と食料が尽きたらOUT。だから一刻も早い出発を主張するニルタ卿。
健康状態に不安があるマドリック氏と、愛するマクシーを戦場へ連れて行くなんて微塵も考えていないリフタンは、これ以上部下を危険に晒さないために魔法使い探しに奔走する。
そしてマクシーは、ルーズから託された仲間への想いを受け、リフタンの危険を一緒に背負いたい、自分に出来る事がある筈だと同行を希望する。でもマクシーは、非戦闘員で兵士としての訓練を受けておらず、死神が嗤っているような戦場を知らない、見たことも経験したことも無い。戦場で自分で自分の身を守れなければ、ただの足でまといだ。文字どおりの怖い物知らずの勇敢さは称賛に値するけど、思いの強さだけでカバー出来るほど、戦場は甘くない。
なのに、同行出来そうな魔法使いはマクシーしかいない…。
三者三様の思いを考えると、何が1番正しい選択なのか、分かりませんでした。
風雲急を告げる。
司令官として、リフタンはどんな判断を下すのだろう。
遠征隊の皆が、どうかどうか無事でありますように。
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オークの樹の下
092話
第92話