ロゼッタ、美人でツンデレって最強で最高!
ロゼッタの冷たい表情と物言いの裏に、マクシーへの思いやりと羨望が感じられた。
彼女自身も「王室へ献上される最高級の商品」として、幼い頃からあの父親に全てを支配されてきたのだろう。だから、ボロボロになりながらも、必死にもがいて自分の人生を生きようとするマクシーが羨ましかったのかもしれない。
「二度と戻ってこないよう願ってた」の言葉は、「やっと監獄の様なこの城から出られたのだから、リフタンと幸せになってほしい」という彼女なりのエールだと思った。
ロゼッタはマクシーに対し「誰のことも信用していない」と指摘したが、マクシーは「どうやって人を信じればいいのか解らない」のだと思う。
本来自分を守ってくれるはずの親から虐待されて育ったら、周囲の人間全てが恐ろしい敵だと感じただろう。(嫁いで来たばかりの頃のマクシーは、体が大きく口調が荒いリフタンに怯えていた) 信じていた親に裏切られたら、他人の事など、何を基準にどうやって信じればいいのだろう?
一見、マクシーはリフタンを信じられずに自らクロイソ城に戻ったように見えるが、実際は流産のショックと別れ際のリフタンの言動を誤解し、「嫌われてしまった、捨てられてしまう」と思い込んでしまい、正常な判斷が出来なかったのだと思う。
リフタンと結婚するまでの20数年間、父親に殴られ蔑まれる日々が、マクシーにとって「普通の日常」だったから、リフタンがくれた温かさや眩しい世界は、彼女にとって奇跡そのものだったと思う。
「愛してもらう為には、自分の価値を証明して認められなければならない」 その一心で無茶を繰り返し、リフタンの気持ちを慮ることも、自分の能力や限界を冷静に判斷する余裕もない程、自分自身を追い詰めてしまった。結果として大きな失敗に繋がってしまったけれど、どうしても自業自得だとは思えなかった。
それほどまでに、リフタンの側にいたい、愛されたいと切実に願っていたのだと思うと、切なすぎて泣けてしまった。
「夜明け前が一番暗い」
苦難の時期は終わりかけが一番辛い。
でも、それを乗り越えれば、必ず明るい未来が待っている。
この言葉が、どうかマクシーに届きますように。
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オークの樹の下
146話
第146話