5.0
単品でも読めます
シリーズものですが単品でも読めます。
このシリーズに限定せず、この作品の前後に描かれたものと比べても、本作は絵の雰囲気が異なる。
線が非常に細かい。「春の夢」のタイトルにはふさわしいのでは?
ちょい役とも思われる登場人物にもしっかり肉付けがしてあり、安定安心の読み心地。
(迷信深いマージが少し嫌味なお兄さんに負けてないところとか)
1944年の冬、第二次世界大戦下が舞台ですが、
「ウクライナ」や「ユダヤ」等、今もニュースで取り上げられる名前がある。
今の世の中を見て、エドガーやファルカ、ブランカ、大老ポーは何を思うだろうか…と
本作とは関係ない事までいろいろ思ってしまった。
絵柄の好みさえ合えば、いろいろ考えてしまうくらい浸れる作品世界だと思う。
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ポーの一族 ~春の夢~