ぜらniウムさんの投稿一覧

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211 - 220件目/全236件
  1. 評価:4.000 4.0

    波津成分 薄め

    私の考える「波津さんの作品を構成する成分」としては…

     ①周囲に変わり者と呼ばれる 好奇心に忠実な 若い女性
     ②知的で行動力もあるが 女性に対して要領良く振る舞えない 若い男性
     ③社会的地位の高い お茶目で子供っぽいところのある おじいちゃま
     ④背筋の伸びた芯のある 懐の深い 老婦人
     ⑤怪しい能力を持っているとしか思えない 猫
     ⑥いわくありげな 書画 骨董品

    この作品は、上記の成分が薄めです。 ※①も「若い女性」というより「子供」

    描かれている不思議な話も、「白い貴婦人」以外は
    主人公自らの体験ではなく、「おはなし」として聞かされるものがほとんどです。

    個人的には「波津さんの作品全部好き!」なので、この作品も好きなのですが、
    人に勧めるなら、他の作品かな…と思ってしまいます。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    恋愛の障壁フルコース

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    本文にもありますが、悪い人はいないのに幸せになれない人のお話。

    身分の差、理解ある両親の死、心中未遂、記憶喪失、愛した人そっくりの子供、年の差、
    お互い思いあっているのに 物理的なすれ違い 精神的なすれ違い、流産、

    主役以外でも、戦時下 敵国の女性、愛情の無い結婚だと割り切っていたはずが愛してしまった、同性愛、等々

    主人公の友達のエレーヌは、ここぞという時に「幸せに続く道」を選べたのに、
    主人公のナタリーやフランシスは、『イイヒト』や『オトナ』であろうとして、「不幸になる道」を邁進してしまう。
    主人公達が我儘だったら、4分の1ぐらいのページ数で めでたしめでたし だったでしょうね。
    主人公たちにイライラしながら、途中でやめられずに一気読みしてしまう
    「恋愛障壁のフルコース」でおなか一杯大満足の作品です。

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

    大御所にのみ許されし遊戯

    独特の世界観。
    作者はあまりにも有名で、「読んだことは無いけど、作品名はいくつか知ってる」人も多いと思う。
    そんな人が『試しに』『課金して』読むのは、ちょっと冒険かなあ…

    猫が普通に人間と会話してるだけでなく、希望すれば学校に通えて、就職して、お見合いしてる。
    そこには、優しさだけでなく「所詮猫のすることだから」という、本人には悪気の無い、無意識の差別感情が有ったりして…
    こんな風に考えるのは私がひねくれているからだとは思います。
    時々レオ君が、地元の公立小学校には歓迎されない子(窓際のトットちゃん的な)に見えたり…

    レオくん可愛い! ウチの猫もしゃべってくれないかなあ! と、
    深く考えずに読むのが正解だとは思います。

    ※★4なのは、作者の他の作品と比べてです。他の作者さんと比べたら★5です。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    感情移入がひどい

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    「悪役」「令嬢」「転生」「おじさん」どこにも感情移入できる自分との接点は無いはずなのに…

    毎回毎回「分かる」「解る」「判る」と膝の打ちっぱなしで膝割れそう。

    親目線とか、「○○さんどう思う?」と聞かれて勤務評定的に答えたり、
    老眼や、おやじギャグと分かっていても(知らず知らずのうちに)対抗したくなったり、
    主人公のライバルの髪型とか、そろばんの遊び方とか、カタカナの名前苦手とか…

    まだほんの数話しか読んでないのに、どうにも気持ちを吐き出したく、耐え切れずレビューしました。
    「アルプスの少女ハイジ」の再放送見て「ハイジ」や「クララ」で無く「ロッテンマイヤーさん」に感情移入してしまったあなたなら、この漫画の主人公にもはまるかも。
    (逆に「ハイジ」や「クララ」に感情移入しているようでは、まだ早いかも)
    ※「アルプスの…」とこの漫画とは関係ありません。念のため。

    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    結構みんな怖い

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    主人公…
    ・湖に落ちた自分を助けるために亡くなった父親を(幼い頃とは言え)結婚したい程好きだった。
    ・自分が通う女子大の助教授(顔が父親そっくり)と不倫中。
    ・偶然不倫相手の妻と知り合うのだが、成り行きでしかもその奥さんが強引だったからとは言え、
      不倫相手の家に上がって、シャワーや着替えまで借りる。
    ・不倫相手の息子は、主人公の義理の妹(母の再婚相手の連れ子)の彼氏。
      この息子(出会った時点では中学生)と主人公は最終的には付き合う。

    不倫相手…
    ・面倒な女は苦手。しかもそれを相手にしっかり告げる。
    ・付き合っている女の使っている香水を妻にプレゼントする。(浮気相手が変わるたびに奥さんの香りが変わる)
    ・女から別れを切り出されたら、迷うことなく情けないセリフも言える。

    不倫相手の妻…
    ・夫の浮気を長い間疑っているが、何も起こらないうちは何もない事にできる。
    ・いざ浮気が判明したら、息子の前だろうと、夫の不倫相手に感情をぶつける。
    ・高校受験を目の前に控えた息子を置いて、浮気がばれた夫を中途半端な状態にしたままで、
      イギリス留学へ出発する。

    主人公の妹…
    ・自分が可愛い、可愛いから我儘と自覚している。
    ・人前で彼氏と大声でケンカ(ほとんど一方的に罵倒)できる。

    主人公の母親…
    ・夫と死別して2年未満で再婚(夫と離婚して…なら分かるけど、死別で2年未満って、あまり聞かない気がする。)

    主人公の叔父…
    ・女子高生の姪に手出してる。

    美しい絵で表現されているから感じにくいが、文章にすると結構みんなエグイと思いませんか?
    (この世界観、好きですけどね)

    • 1
  6. 評価:3.000 3.0

    美味しいトコ取りは結果美味しいか?

    無料分21話とレビュー読みました。

    初めの方だけ読んだ方とほぼ配信分読んだ方との点数の差にびっくり!

    「兄弟の振りして男子ばかりの世界へ飛び込む。」のは
    平安時代の「とりかえやば」にも書かれた、物語の起点としては「あるある」設定ですね。
    「あるある」設定は多くの人が面白いと思う設定ということにもなりますが、
    その分料理法が難しいですよね。

    「女性とばれそうになる」「その危機をどうにか切り抜ける」に関する「あるある」を出し尽くした後の
    オリジナル部分が面白くなかったのが、ほぼ配信分を読んだ方の感想でしょうか。

    • 2
  7. 評価:4.000 4.0

    懐かしい感じ

    絵柄もストーリーも少し懐かしい(悪く言えば古い。でも悪くないから「懐かしい」と表現しました。)

    「転生」という部分を除けば、

    「明るく前向きだが、自分に向けられる好意には少し鈍感な女性が、
    周りの人たちを幸せにしながら、最終的に自分も幸せになる。」
    「健康的に美しくなることは幸せ要素のひとつ」
    「その美しくなる知識を読者も学べる」
    「主人公たちを邪魔する人たち」
    「魔法が普通に存在する」「長い髪とスカート・フリル・リボン・ギャザー」
    など、たぶん少女漫画誕生時点までさかのぼっても、描かれている世界観ですね。
    でも、嫌みがないからサクサク読めます。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    「ワタシ」以上「ワイドショー」未満

    私は以前、仕事のストレス(と自分では思っていた)で心療内科に通っていました。
    医師には仕事上のアレコレをお伝えしました。
    センセイは私の話を聞いた後、「あなたとあなたのお母さんとの関係に問題があるね」とおっしゃいました。
    自分では母との関係は普通かむしろ良好だと思っていたのに、
    先生の一言で号泣してしまい、それと同時に「ズバリ指摘された」とも感じていました。
    この事は、いまだ母には話せていません。

    親子関係のねじれと言えば、
    金属バットさつじん事件、
    官僚が引きこもり・家庭内暴力の息子をさつがい、
    最近では、北海道の頭部切断 など、ワイドショーに大きく取り上げられたものも多くあります。

    本作品に掲載されるような「ワタシ」以上「ワイドショー」未満の出来事は
    知らないだけで、すぐ近所やクラスの友達で起こっているのでしょう。
    起こっていることが分かった時、何かできることはあるのでしょうか?

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    これぞ王道、本格派

    「中途半端はツッコまれるが、突き抜けるとため息出る。」のお手本ですよね。
    この作品読んで「こんなのありえない」とか言ったら、言った方の知性が疑われる。
    凡人には創造はもちろん、想像もおぼつかない「一条ゆかりワールド」にどっぷりつかって、
    しばし世知辛い浮世を忘れる。

    種類の違う美形6人と、普通の人には想像できない金銭感覚、
    何やっても後遺症はおろか傷跡さえ残さない軽いけがで済んでしまう、
    学校の先生には叱られるけど法的な処罰は受けない、
    世界的な有名人(芸能人、法王、王室関係者等々)に東西マフィアに幽霊まで。
    名前もセリフも無くていいから、私もどこか画面に潜り込みたい!!

    番外編で大人になった彼らを見たいような、永遠に高校生でいてほしいような…
    どちらにしても新作も読みたいです。

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  10. 評価:3.000 3.0

    主人公は第三王子

    「主人公は第三王子」と思って読むとすっきりします。

    主人公のソフィアはいくら復讐心の為とは言え、怖い顔してるし。
    第一王子は戦闘シーンはともかく、それ以外の行動や顔はホワンとしてるし。
    主役二人があんまり魅力的では無い感じ。

    話そのものはサクサク進んで行くのはいいのですが、
    その分、悪役二人の「心の傷」の描き方が浅い。
    「こんなことされたら、ひねくれてもしょうがないよね。」をしっかり感じさせてほしかった。

    ということで、口も行動も顔の表情もしっかり動く、可愛げのある「第三王子が主人公」ってことで。

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