赤い雲さんの投稿一覧

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作品レビュー
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21 - 30件目/全61件

  1. 評価:2.000 2.0

    センスがものを言う世界なのは漫画も同じ

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    まず、元パリコレモデルだったという女性が魅力的に見えない。故に、その彼女が着ていた服もあまり素敵に見えない。そして致命的なことに低身長でもショーモデルになってやるというヒロインがどうしても魅力に欠ける。強気で野望むき出しでパワフルなところは凄く良いし、少年漫画によくいる口の悪い俺様タイプの主人公が女の子になっただけなんだとは思うのだが、この子の言ってることにはデリカシーというものがない(この手の若くて美しい女性は実際に多い。そこがリアルっちゃリアル)。言葉が悪くて素直になれないだけで実はいいところがあって、みたいな部分も皆無。もしリアルにいたら、とても応援をする気にはなれないだろう。しかしこの世にはこの上もなく傲慢で自己中心的なくせに、性格の悪さの全てを凌駕してあまりある魅力をもつ、天才という名の魔性の生き物がいる。そんな、人を惹きつけてやまないモノ、光るモノがあるんならとっくに他のモデル事務所で取り合いになっとるが、残念ながらヒロインはそうじゃない。デザイナーで死ぬほど性格の悪い柳田?なる男が出てくるが、こいつが正にそういう魔性の才の持ち主だ。人格はクソだが、美を作る手を、他の人が渇望するものを持っている。
    あと、おしゃれにうとい新人編集者の女の子の話、やはりこのキャラクターにあまり魅力が感じられない。ストーリーの邪魔にしか思えない。また、人体の美しさや洋服のディテールの美しさもこの漫画だとあまり感じられない…ファッションウィークでランウェイを歩く高身長の外国人ショーモデルというのは、どれもギリシャ神話の女神みたいな美しさがある。それなのに、たとえモブでもこれはないだろう、ってくらいテキトーに描いている。洋服も…モデル会社社長やらデザイナーやら業界関係者といったキラキラした人々の着ている服が、おしゃれとはとても言い難い。多分モード雑誌や映像で勉強し頑張って描いてるんだろうけど、画力が追いついていない。世界観を楽しみたくてこの漫画を読み始めたのに、少々期待はずれだった。

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  2. 評価:5.000 5.0

    推しはやっばり牡羊座のムウ

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    車田の前に車田なし、車田の後にも車田なし。たとえば新谷かおるや松本零士などと同じく、美形を描かせるとどれもうっとりするほどの美しさなのだが、どんな系統にも当てはまらない唯一無二の独特なクセつよ絵である。
    初期の頃の沙織お嬢様がガチな性悪女で「コイツこれで本当に女神の転生かよ」なのはファンの間では言ってはならないお約束である。少女の頃に既に完璧なSMの女王様状態で、乗馬服姿でムチを持って「誰か私の馬になりなさい!」って城戸家の孤児たちに叫んでいたシーンが車田先生のご趣味全開の極みであったな。もちろん、そんなドSっぷりに憧れるドMのガキもいて、自ら進んでお嬢様にまたがって頂いてドキドキしてやがったな。
    あとアンドロメダ瞬、美形なのは別にいいんだが(コロシアムの観客席モブから「なんて美しいの男の人とは思えない」とまで言われる)、そっくりさん多すぎだろ。デスクイーン島の美少女エスメラルダと実の弟が瓜二つ、というのは一輝お兄ちゃんの闇堕ち時の重要なキーマンとして非常にナイスな設定だった。しかし、シリーズを重ねるたびに、え、あの人も瞬にそっくり?え?ちょっと待って、こっちの人もそっくりなの?ってなったわ。
    アニメでも洗練された美しいタッチのキャラクターになっていて、女子からも熱狂的な人気を得ていた。でもアニメには「プラスチック聖闘士」とか、おめえら星座もギリシャ神話も1ミリも関係ないだろって感じの独自キャラが出てきて、あまりの安っぽさに驚愕した記憶がある。他にもなんかアルミ聖闘士とかステンレス聖闘士とかなんちゃら聖闘士とか出ていた気がする。氷河のお師匠さんもクリスタル聖闘士とかになってたしな。いや、金銀銅で頼むよ。シンプルにカッコいいから、その方が。
    あとは生き別れとなっている星矢のお姉ちゃん問題だが、後半結構ダレてくる頃にチラホラこの設定が再登場する。もういいじゃん●●さんで、と読者がなかば投げやりに思ってしまうほどのどうでも良さである。
    黄金聖闘士十二宮篇までは本当にワクワクするし、次のクロスの造形はどんなか楽しみになること間違いなしなのでオススメ。

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  3. 評価:5.000 5.0

    彼の内面が小学生で止まっているのがいいね

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    「ジャングルの王者ターちゃん」にも「嘘喰い」にも、幼い頃から殺戮マシンとして育てられた男が出てくるけど、どちらも精神年齢が小学生あたりのピュアなところを残したままだったんだよね。最初に表紙を見た時はそういうキャラではないと思ってたけど、そうか島崎もそうだったか。漫画家の人が島崎に撮らせた「写真」と、島崎が描いたスケッチブックの「絵」の落差が凄い。写真を見た漫画家さんの表情で、かなりヤバいことがわかる。「暴力の前に芸術は何の役にも立たない」の言葉に対する島崎の解が、説得力ありすぎて、本当に切ない。あと、殺しても殺しても蘇っちゃうヒットマン(幼い娘のためにハッピーバースデーを歌いながら狙撃)が怖い。

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  4. 評価:5.000 5.0

    形而上と書いてうああと読む

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    哲学が好きなこの作者の漫画は、漫画そのものがロジックで構築されているので、漫画のギャグそのものは実はあまり面白くない。だからこそ、実在OLよしえサンの破壊力が物凄いのだ。子供の名前は何がいい?と聞かれて、アイルトン・セナの大ファンの彼女は「セナで」と即答する。え?漢字は?「セナはセナよ」問答無用とはこのことだ。本当にカッコいい。この作者は本当によしえサンに巡り会えて、幸せ者だと思う。

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  5. 評価:5.000 5.0

    日本漫画の最高峰の一つ

    NHKの「switch」を見て、わたせせいぞうさんの詳しい来歴を初めて知った。改めて「ハートカクテル」と本作品を再読している。主人公の友人が、自分の愛人の話をする回が良かった。おしゃれなフレンチの店で愛人とデートしたが、彼女は高価なオマール海老を平気で全部残してしまう。「あなた食べて。もうお腹いっぱいなんだもの」と言って。そして続けて友人は、休日に妻子とチェーン店(レッドロブスター?)に行った話もする。妻は、食べ盛りの子どもたちに自分の皿の海老をほとんど食べさせてやり、それでも最後に残った僅かな海老をも「あなたも一口どうですか」と夫に分け与えようとするのだと。愛人とは別れたよ、と友人は主人公に最後に言う。これ読んで、太宰治の「桜桃」の後半の一節を思い出したなあ。

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  6. 評価:5.000 5.0

    推しはやっぱり金糸雀かな

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    推しの理由は、金糸雀のマスターのみっちゃんだけが他と大きく違って、何というか「健やか」だからだ(常軌を逸したドールオタクだけど笑)。ドールとマスターは確かに似ている。主人公の少年は人一倍繊細で誇り高く、自分だけの美意識を持っているところがやはり真紅と通じるのだろう。(真紅の名前だけが名詞ではないのが少し気になる)
    「まかなかった方」の世界の方が個人的についつい感情移入してしまうポイントを押さえていて、主人公の才能が誰かによって見出され、輝き始める瞬間が自分のことのように嬉しかった。

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  7. 評価:5.000 5.0

    教授の専門は経済学

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    初期はいかにも少女漫画の絵なのだけれど、いい感じに青年誌調に変化してゆく。若かりし日の海軍の軍服姿の教授が超絶イケメン。女ばかり四人の娘がいて、全員容貌はお母さん似で可愛いタイプなところがまたいい。教授の周りの様々な登場人物も魅力的。四女とお母さんが毎朝ニュース番組の星占いをチェックしている回が好き。二人は「今日のラッキーファッション」を聞くなりあわてて着替たりもするのだが、夕方にもなれば二人とも、あれだけ気にかけている今日の運勢のことなど微塵も覚えていない、非常に興味深いと教授は考察している。確かに!!!

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  8. 評価:5.000 5.0

    スポーツ選手の回が特に好きだった

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    水泳の古畑選手、野球の沢村投手など、凄く良かった。特に人見絹枝選手のラスト、地面に倒れて穏やかに微笑んでいる彼女の姿は忘れられない。名前は忘れてしまったが、オーストリアのアルペン競技の選手の回も良かった。ものすごいシャイで、友達がサッカーをやっていても自分から「僕も入れて」と声をかけられず、ずっと膝を抱えて座って見てる、そんな少年時代の姿が印象的だった。しかし彼はひとたびフィールドに立つと、周囲が驚嘆するほどの運動神経の持ち主で、ついにスキーの世界選手権で優勝するまでになる。次の目標を聞かれて「オリンピック」と恥ずかしそうに笑って答えて…夭折しちゃうんだよね…
    一回読み切りだったので、一話一話うまく纏ってたが、野村英世の回が数話だった気がする。彼の天才の所以は、実は実験時の正確無比な技術力にあった、ってところが強く記憶に残っている。

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  9. 評価:5.000 5.0

    途中でチョット失速するけど面白い

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    先日、筑波のJAXAへ初めて行って、本当にNASAってハリウッド風ポスター(スペース・オブ・カリビアンとか)作ってたんだ!粋なもんだ!と感動した。本編では、●●●●●●になってしまったヒビトが渡った国で、一から始める宇宙飛行士訓練の生活が好き。無愛想な仲間とのスキンシップ、ウオッカ一杯ごとにすこーしずつ分厚い氷が溶けてゆき、最後には氷の内側の、ペチカのような素朴でさりげない暖かさに触れることができたヒビト。いかにもあの国ぼいな、と思った。

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  10. 評価:5.000 5.0

    推しはやっぱり超雲子龍

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    最初の方のグロい描写は、中盤から少しずつ抑えめになっていきます。劉備がホントいつまでたってもうだつが上がらないんだけど笑、史実でも五十過ぎに孔明と出会うまでパッとしなかったから、こんなもんなんでしょうね。曹操が九死に一生を取り留めた時の、片田舎の少女の「才」に目をつけるくだり、なかなか考えさせるものがあります。曹操みたいな男が人を取り立てる時の思考回路はこうなってるのかと。罪作りといえば罪な男で、最愛の人・水晶の悲劇は曹操に見染めらてしまったから起きた、と言っても過言ではないし、曹操は十二分にそれを自覚している。性としか言いようがない、欲しいものを手に取らずにはいられない、最初に登場する怪物「トン」は彼そのものなのでしょう。しかし、宿敵だろうと何だろうと良いものは良い、と賞賛するところ、素晴らしい人物です。曹操の元には沢山の軍師と剣士が集まるけれど、曹操その人を一番愛しているのはやっぱり夏侯惇なんだろうなあ。魏・蜀の敵味方問わず一番人気。迷子の将軍夏侯惇🎵

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