5.0
ダンス・ノーブルへの道
女の子だとプリマへの道ですが、これは日本の普通の男の子がバレエを目指すと確かにこうなるだろうなーという世界。絵に多少癖はあります、ていうか、バレエに限らずBーBOYなどの現代のダンス、フィギュアスケートや新体操などの芸術点を競うスポーツ、歌舞伎やその他、およそ舞踊と呼ばれるジャンルの漫画は、みんな絵に癖がある先生が描いてると言っても過言ではない笑 「天才的ライバルへの嫉妬」「致命的な身体コンプレックス」「殻を破れない」「貧困」「恋愛」…などなど、主人公は最低一度は闇堕ちし、このジャンルはその理由に全く事欠かない。元々いくらでもドラマチックに描けるのが舞踊モノなのだ。それゆえに、主人公が最初に踊るダンスの場面がとても大事、それがダメならその漫画は失敗だと言っていい。これは素晴らしい。バレエに「一目でやられちゃった」男の子!そこに引き込んだ男性ダンサーの美しさ、見事です。これぞ王道。素晴らしいモノに触れてしまい、自分も同じ道を志す少年少女の魂を溶かすのは、間違いなくこういう舞台とスターでないといけませんよ。会話のセンスが良いので、ちゃんと漫画としても楽しめる。…でもやっぱり、この男子、日常的に舞台メイクしてんのかしら?と思うくらい濃いアイライン、少し引く。
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