自分はこれだけは出来る、これは得意、というものが見つかると本当に心が強くなるのよね。そこまでの自信がつくには勿論相応の努力が必要だけど、マクシーはきっとやり遂げるんだろう。しかしリフタンとの出会いは奇跡的だけど、ルースとの出会いも同じくらい奇跡。恋とか愛じゃ補強出来ない人生の大切なものに導いてくれる、こういう人は本当に希少。「お前に何が出来るっていうんだ!」とリフタンはマクシーを失うことの恐怖からブチキレてたけど、悲しいかなリフタンはマクシーを「そういう存在として見てる」のよ。勿論ルースはそこまでのマクシーへの愛の深さ(執着ともいう)はないしクールでシニカルだけど、「マクシーができる事をやらせればいいし、出来ないなら出来るように周りが教えればいい。本人にやる気があるなら、今出来なくても少しずつ覚えれば、きっと出来るようになるのだからそれでいい」という、教育者として最高のスタンス。マクシーを猫可愛がりの過保護に大事にするのではなく、マクシーがマクシーとして自然に気持ちよくアナトールで暮らせるよう助言しつつ、周囲とうまくいくよう動いて、「見守って」いる。クロイソ卿というろくでもないオヤジのやってることはとりあえず割り切って、その娘というマクシーの立場を気遣い、変な偏見も持っていない。そこらへんの騎士の100倍は騎士道精神に溢れている。カッコいいです。
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オークの樹の下
042話
第42話