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複雑な親子代々の身代わり劇で頭が混乱
はじまりは、カルヴァリオ王国 先代王の御落胤と名乗り
ならず者をしたがえた現在の王であるガイオスが
突然あらわれた処から物語の悲劇が始まる。
実は、御落胤とはガイオスが考えた真っ赤な嘘。縁もゆかりもない偽物であった。
国が騒然とする中、王が謎の死を遂げ、そして王位継承者が次々と亡くなった。
唯一残されたのは、先代王の正統な娘であるアリシア姫のみ。
偽物ガイオスが王になる為には、正当な後継者の証として自分の子供に「王家の証」である
髪色と目を引き継がせなければならないが、偽物ガイオスには「王家の証」を残せない。
そこで、何が何でも「王家の証」を持つ正統な後継者と結婚する必要があった。
ガイオスは唯一の姫であるアリシア姫との結婚を画策する。
それを事前に察知し危険を感じたアリシア姫は、阻止すべく身を隠す。
困ったガイオスは王になる為、アリシア姫の身代わり案を考え出す。
それが現在の王妃パンドラとの結婚である。
パンドラは先代王が○○に産ませた娘で、アリシア姫の侍女として育った。
身分こそ母親と同じ○○だが、アリシアの妹には違いがなく
同じ髪色と目を持ち、身代わりとしてガイオスと結婚。
王家の証を持つベアトリス姫が生まれる。
まだ正式にあかされてないが、リリアンはアリシア姫の子供、正統な後継者の可能性が高い。
なぜなら、リリアンが歌っていた歌が証拠。
アリシア姫はカルヴァリオ王国唯一の巫女。
リリアンの歌っていた歌は、巫女の子供が受け継ぐ一子相伝とあかされたからだ。
リリアンはテオ様と身も心も結ばれ
ベアトリス姫は恋するマリウスの元へ向かう。
2人の恋の物語も佳境をむかえ、益々楽しみである。
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2
元奴隷の身代わり姫は、冷血王子の花嫁になって溺愛される