4.0
残念な家庭
しかし何処にでもある家庭。
真綿で首を絞めるとはとても機知に富んだ例えだと、いつも感心する。
私自身、そんな思いに囚われながら生きてきた。
家庭内に序列ありきの環境では、努力してみても拭えない感覚である。
存在価値を貢献度でしかはからない搾取子と、居るだけで可愛がる子。
子は親を選べないし、親も子を選べない。
善良な人間が良い親になるとも限らない。
何の事はない、自分でケリをつけるしかないのだ。
物語でない現実では、せめて子に窮屈な思いをさせないようにと考えるものである。
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真綿の檻