やくざ専門の弁護士が言っていたこと...
生まれつきのやくざというのはいない、たいてい信じがたいくらい悲惨な生い立ちを抱えていて、この世界に足を踏み入れてそこでもがいている者だから、助けてやりたいというのが自分の動機だと。
そこを肯定するかどうかは置いておいて、近松も宮本も木下も、もし「縁」を肉親や誰かしら頼れる大人としっかり結べていたら、「杯を交わす」ことにまやかしの仁義をわざわざ見いだして「縁」を求めることなく自立した大人になれて、こんな世界で殺し合わなくてもよかったはず。
物の分別がつかない弱い孤独な若い頃に、本当なら要らない「縁」を求めて自分を蟻地獄に落としてしまった人たちは、今度は周囲を引きずり込む革に回ってしまう。
この連鎖が絶てない以上、佐江さんのいう「バランス」を許容して、警察はそれを自分達の権益と天秤にかけながら見て見ぬふりをしていく...というところか。
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雪人 YUKITO
030話
Hunting.27 頭を使え