4.0
ストーリーは素晴らしい
星新一のショートショートを読んでいるような感じです。それぞれのストーリーの完成度が高く、内容の幅広さもあり、作者の力量が感じられます。ただ、作画については、若い女性の描写がどの話も同じに見える等、画力の問題を感じましたが…。漫画という表現方法でなかったら、もっと魅力的な作品なのかもしれないと思いました。
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539位 ?
星新一のショートショートを読んでいるような感じです。それぞれのストーリーの完成度が高く、内容の幅広さもあり、作者の力量が感じられます。ただ、作画については、若い女性の描写がどの話も同じに見える等、画力の問題を感じましたが…。漫画という表現方法でなかったら、もっと魅力的な作品なのかもしれないと思いました。
この作品については、私は漫画もドラマも映画も、同人誌も、余すことなく堪能しています。映画でジルベールが食べているわさビーフも、食べてます。それくらい好きな作品です。主人公ふたりがゲイカップルなので、マイノリティならではの問題も持ち上がるのですが、ゲイであるかどうかに関わらず、一緒に暮らし、人生を共にするふたりを描いた、深くて穏やかな愛情物語です。何気ない日常の積み重ねで作られる愛情の形を味わう作品です。
人間関係に不器用な男女の恋が描かれています。主人公ふたりはズレていますが、その周囲の人たちはまともな感覚を持っており、適度なツッコミを入れてくれます。ズレてはいても、ふたりともピュアで人がいいので、微笑ましく感じられます。中学生男子のような警察官と、恋愛経験乏しいアラサードルオタ女性の、初恋のようなぎくしゃく感が見どころです。個人的には、現実世界なら、この惚れっぽい警察官がいつかは浮気するだろうな~、とは思いますが。
美大生と、学食に勤める中年女性の恋の始まりが、細かな描写で描かれています。些細なきっかけからお互いに相手の事が気になり始め、徐々に恋心に発展していきます。美大生ならではの告白の仕方に、なるほど、と感心させられました。芸術家は、言葉以上に気持ちを伝える手段を持っているんですね。さすがです。
一見、良妻賢母タイプの母親の狂気と、母親にコントロールされている中学生の息子の姿が描かれています。「よい母親」とか、「いい人」みたいなものからはみ出さないように、ひたすら笑顔の仮面を被り、我慢し続ける母親は、常に不自然な空気を発しています。そんな毒ガスみたいな空気を吸って生活しているひとり息子。兄弟もなく、ひとりで毒を吸い放題です。そんな彼女が準備する朝食は常に肉まんか、あんまん。まずは息子と一緒に、トーストと目玉焼きを作るところから、歪みを修正していってはいかがでしょうか。
私はターゲット層から大きく外れたおばさんで、さらにゲームに疎いので、完全に「お若い方々の文化を学ぶ」お勉強として読んでいます。山田君がカッコいいとの評判なので、どんな男子が若い世代にウケるのかについても、勉強中です。山田君はゲームが得意で見た目が良い、という設定がありますが、その他、具体的にどんな高校生活を送っている人物なのかは、よくわかりません。何を目指しているのか、どんな未来に向かおうとしている子なのかも不明です。そんな訳で、今のところ山田君の魅力もぴんと来ず、強いて言えば、人との距離感がつかず離れずで鬱陶しさがない人なので、女子が追いかけたくなる感じなのかなあ、と解釈しています。小学校では、足の速い子がリレーで活躍してモテたりするように、年代ごとにモテる男子像は違うのでしょうね。ゲームが強い男子が流行りなのでしょうか?それとも、ゲーム内のアバターと同じく、現実のその人自身というよりイメージ重視、雰囲気イケメンという感じなんでしょうか。大昔に、すでに大人になってしまっているオバサンには、山田君の魅力がすでに見えなくなってしまっています。老眼です。
主人公は、昭和なセンスの痛々しい男です。現実でも周囲を見回すと、彼に似たヤツが一人は見つかります(年齢高め)。そいつは大抵嫌われ者ですが、この漫画の凄いところは、そんなヤツの可愛らしさが描かれている所です。主人公は、思い込みが激しく一方的な人間ですが、元カノを、彼らしくひたむきに愛していて、去っていった彼女を一生懸命理解しようとしています。もう、彼のそばにはいないのに。一生懸命さと気の毒さが相まって、憎めないなあ、という気持ちになります。まあ、そうはいっても、こんな人が現実にいたら、距離置くけどね。暑苦しいからね。
無料分までの感想なので、この先の展開までは分からないのですが。最初は、ヒロインが太っている事については、世の中には色々な好みがあるから好きずきだと思うけど、アラサーという年齢から、無理があるんじゃないか(身も蓋もない事を言えば、恋って生物の繁殖行動の一環だし)と思ったのですが。さらに読み進めると、大学生の青井君が、かなり甘えの強い人物である事が判明し、なる程!と合点がいきました。この作家さんの「ふれなばおちん」も読んでみましたが、いずれもお相手男性が、悪人ではないけれど、年齢不相応に幼稚である事が特徴です。たぶん、そうした形でリアリティを出しておられるのだと思い、世間的に評価が高い事に納得がいきました。…いや、ルッキズムに関するテーマや、性嗜好の多様性という意味で評価されているのかも知れないけれど…。
男子校に潜り込んだ令嬢の、逆ハーレム物語です。各種イケメンがヒロインに恋して、時に肉体美鑑賞サービスが差し挟まれます。既存のヒットした少女漫画のウケる要素を盛り込んで、美しい画面で制作されています。生真面目な態度で読む作品ではなく、そんなものだと理解した上で楽しむ作品ではないかと思われます。
ひとつの職場での恋愛が、同時進行で複数描かれています。オフィスものですが、一体何の会社なのか、よく分かりません。それくらい、徹底して恋愛のみが描かれています。それぞれタイプの違う男性が、女性ウケする、清潔感のある性的魅力を醸しており、画力も充分なので、男女共にそれぞれのキャラが魅力ある個性を持っています。「私の会社にもこんな男性がいたらいいな」「こんな職場恋愛ができたらな」という願望が描かれた作品かと思われます。
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