4.0
228話までの感想
普通の人間だったのに、事故の治療としてグールの体にされてしまった主人公。
心は人間らしいままだから、まず、人間しか食べれないことへの凄絶な苦しみに襲われる。
人間があたりまえに持つ、命の尊厳、人を食べることへの嫌悪、グールとしての飢えと渇き。
人間でい続けようと、もがく主人公。
グールと人間の違いは食べ物と力。
グールだって人間のように心があり、いろんな者がいて、人間を餌としてみる者や、好戦的な者ばかりでなく、人間の命を奪うことを嫌う優しい者もいるし、家族や仲間もいて、種族を超えた大切な絆を築く者もいる。
グールにも人間にも、相手を虫けらのように見下す快楽主義的なのもいる。
グールも人間も変わらない。
補食する側とされる側というだけでなく、心理的な優劣、恨み憎しみなどが複雑に絡み合うグールと人間の関係。
グールと人間がお互いに尊重しあって共存していくことはできないのか?そんなテーマがみえてくる。
そして、猟奇的なグールによる強烈な体験が、主人公を覚醒させる。
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東京喰種トーキョーグール