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ほんわか優しく、ちょっと風変わりな物語
政略結婚で対立国から顔も知らない花婿が到着したと思ったら、かわいいワンコだった! それを怒りも恨みもせず受け入れる姫、サーラのおっとりした優しさが心に沁みます。
寓話やお伽話のようなストーリーが素朴な絵柄にマッチしていて、『マロニエ王国の7人の騎士』はここから生まれたんだなと納得しました。
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政略結婚で対立国から顔も知らない花婿が到着したと思ったら、かわいいワンコだった! それを怒りも恨みもせず受け入れる姫、サーラのおっとりした優しさが心に沁みます。
寓話やお伽話のようなストーリーが素朴な絵柄にマッチしていて、『マロニエ王国の7人の騎士』はここから生まれたんだなと納得しました。
親しみやすくかわいい絵柄に、大事なテーマが秘められた作品。今ようやくLGBTにQが加わり、多様性が認められる時代になってきたけれど、そういう個性や好みを前面に押し出してウリにしたいわけではなく、目立たず静かにひっそり自分らしくいたい人には、まだまだ生きづらいと思う。
昔ほど表に出さなくても、内心は受け入れていない親とか教師は、どうかした拍子に言動に偏見が滲み出るし、そんな大人がいる限りいじめもなくならないはず。この作品を広く知ってもらうことが相互理解のきっかけになればいいな。
さえないOLと王子様の恋物語かぁ〜と、正直あまり期待せず読み始めたのですが、意表を突く展開にニヤニヤ笑いが止まらなくなりました。
とにかく木絵ちゃんの妄想がおかしい! 架空の人物たちのキャラクターやネーミングも絶妙で、王子が虜になってしまうのも納得。しかもどんな妄想もユーモアたっぷりで、陰険なところがないのは人柄のよさゆえでしょう(悪の組織に捕らわれた嫌な上司を見捨てるくらいはご愛嬌…笑)。
クールそうに見えてゲラの王子よ、いい人見つけちゃったね。頑張ってアプローチして幸せになってね。
異世界と行き来するうちに、最初はヒロインに相手にされなかった少年が素敵な年上男性に変身し、恋を育む話はよくあるけど、オジサマまでいっちゃうのは新鮮! 個人的には30代前半くらいで再会してほしかったけど、純愛を貫いてくれていたみたいだから、まあいいか…。
現時点ではまだ指輪とピアスとクラウディア様の謎は解けていないけれど、ハッピーエンドをお祈りしています(^。^)
精神科というとちょっと怖いイメージがありましたが、どんな人でも長い人生の中では無縁でいられない症状も対象となることに気付かされました。
大人の発達障害などは、一時のメンタルの不調ではなく、持って生まれた特性なんですね。でも、生きづらさに悩んでいる人はいっぱいいます。
弱井先生みたいな先生が現実にもいてくれたらいいのにな…。勉強ができる人が医学部へ行くパターンが多いけど、精神科だけでなく医者は他人の痛みがわかる人でないと務まらないことを、この漫画を通じて改めて感じました。
突然、恋人を亡くし、自らも謎の死を遂げて転生。今度こそ悲劇を繰り返さないように、との一念で再び巡り会ったのに、当の恋人は2度目の人生ではなく、自分のことを覚えていなかった…
思いがけない展開にもめげず、恋人だったはずのヴィンスに愛を伝え続け、密かに守ろうとするオリアナ。戸惑いつつも、いつも前向きでまっすぐなオリアナに次第に絆され、しかし彼女が愛しているのは前世の自分であって今の自分ではないのではと悩みだすヴィンス。両想いなのに、微妙にすれ違っていく二人が切ない!
ミゲル、アズラク、ヤナなど、二人を取り巻く学友たちもそれぞれに魅力的。前世の死の真相は謎に包まれたままですが、ハッピーエンドを願っています!
オフィスラブは生々しくてお腹いっぱい…と思っていましたが、この作品と出会って認識が変わりました。登場するカップル、黒澤&葵、大島&小津、坂元&市川、崇高&文乃がすべてよい! みんなそれぞれに一生懸命でぶきっちょで可愛らしく、応援したくなります。恋の始まりに居合わせたような、甘酸っぱい気持ちにさせられます。絵柄もすごく好きです。
小学生から見ると、30歳の男の人は「おじさん」なのに、家同士の約束で婚約者と決められ、反発もせず受け入れちゃう姫子ちゃんは、当時の感覚では素直ないい子なんでしょうね。
クラシックな絵柄と時代背景がマッチして、1話ごとに成長していく主人公の様子が微笑ましく、心が和みました。
かわいい絵柄に惹かれて読み始めましたが、ヒロインのキャラクターもストーリーも全部かわいい尽くし! 「氷の王子」も実はかわいいものが大好きな、かわいい性格で、かわいいハプニングしか起きない平和なお話に癒されました。
普通ならハッピーエンドとなる「冒険の終わり」から始まる物語。何千年もの寿命をもつエルフのフリーレンは、喜怒哀楽の感情に乏しく、10年間ともに魔王退治の旅をした仲間たちともあっさり別れてしまう。でも半世紀のちに再会したヒンメルが亡くなって、初めて彼のことを知ろうともしなかった自分に気付き、涙を流す。
薄情ともとれるフリーレンの特性をあたたかく受け止める仲間たちがいい。過去を辿る旅のあちこちに残る魔王退治一行の像は、のちにフリーレンが1人で来たとき、仲間がいたことを思い出せるように…というヒンメルの優しさの賜物。
「終わり」から始まる「人を知り、愛を知る旅」に心が揺さぶられる。
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金の国 水の国