5.0
孤独な少年の世界が広がっていく物語
羽海野チカさんの描く世界が大好きです。
一人ぼっちで厳しい勝負の世界に身をおいてきた零くんが、あかりさんやひなちゃんに出会い、人のぬくもりを知って、本当の意味で生き始める過程に感動します。
将棋はわからないけれど、個性的な棋士たちが一人ひとり丁寧に描かれていて、天才秀才たちも日々地道な努力や悔しい思いを積み重ねて現在に至っていることを教えられました。
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羽海野チカさんの描く世界が大好きです。
一人ぼっちで厳しい勝負の世界に身をおいてきた零くんが、あかりさんやひなちゃんに出会い、人のぬくもりを知って、本当の意味で生き始める過程に感動します。
将棋はわからないけれど、個性的な棋士たちが一人ひとり丁寧に描かれていて、天才秀才たちも日々地道な努力や悔しい思いを積み重ねて現在に至っていることを教えられました。
政略結婚で対立国から顔も知らない花婿が到着したと思ったら、かわいいワンコだった! それを怒りも恨みもせず受け入れる姫、サーラのおっとりした優しさが心に沁みます。
寓話やお伽話のようなストーリーが素朴な絵柄にマッチしていて、『マロニエ王国の7人の騎士』はここから生まれたんだなと納得しました。
親しみやすくかわいい絵柄に、大事なテーマが秘められた作品。今ようやくLGBTにQが加わり、多様性が認められる時代になってきたけれど、そういう個性や好みを前面に押し出してウリにしたいわけではなく、目立たず静かにひっそり自分らしくいたい人には、まだまだ生きづらいと思う。
昔ほど表に出さなくても、内心は受け入れていない親とか教師は、どうかした拍子に言動に偏見が滲み出るし、そんな大人がいる限りいじめもなくならないはず。この作品を広く知ってもらうことが相互理解のきっかけになればいいな。
高台家の人々の作者さんの作品なら、きっと面白いにちがいないと思って読み始めたら、期待を裏切らない奇想天外のおかしさでした。
突然タイムスリップしちゃったのに、たいして動じることもなく足軽集団に潜り込んで、若様に恋してしまうヒロインの図太さがまずおかしい!
でも、現代ではヤル気がないJKだったのに、戦国時代に来て生き甲斐を見出して、縦横無尽に戦場を駆け巡り活躍する唯ちゃんは実に頼もしい。
このマインドとガッツ、見習いたいです!
さえないOLと王子様の恋物語かぁ〜と、正直あまり期待せず読み始めたのですが、意表を突く展開にニヤニヤ笑いが止まらなくなりました。
とにかく木絵ちゃんの妄想がおかしい! 架空の人物たちのキャラクターやネーミングも絶妙で、王子が虜になってしまうのも納得。しかもどんな妄想もユーモアたっぷりで、陰険なところがないのは人柄のよさゆえでしょう(悪の組織に捕らわれた嫌な上司を見捨てるくらいはご愛嬌…笑)。
クールそうに見えてゲラの王子よ、いい人見つけちゃったね。頑張ってアプローチして幸せになってね。
虐待されて育ったヒロインが「王子様」と出会って幸せになるというシンデレラストーリーはありふれているけど、相手が突然子どもになったり大人に戻ったりするのは思いがけない展開。名探偵コナンかメルモちゃんか(古っ)…
どんなふうに謎が明かされていくのか、楽しみです!
異世界と行き来するうちに、最初はヒロインに相手にされなかった少年が素敵な年上男性に変身し、恋を育む話はよくあるけど、オジサマまでいっちゃうのは新鮮! 個人的には30代前半くらいで再会してほしかったけど、純愛を貫いてくれていたみたいだから、まあいいか…。
現時点ではまだ指輪とピアスとクラウディア様の謎は解けていないけれど、ハッピーエンドをお祈りしています(^。^)
好みのタイプと深入りしないでデートだけ楽しむ…すごく理想的な関係だけど、そんないい感じのイケメンと何度か会って楽しく過ごしてたら、自然に本気になっちゃうんじゃないかな?
最初に決めたルールにがんじがらめになっていく2人が目に浮かぶようです。
本作を読もうとして、うっかり『夏目アラタの結婚』を読んでしまい、戦慄! スゴい作品だけど、違うんだ、助けてー(泣)と本作を探し当て、柔らかな絵柄にほっとしたのも束の間。これはこれで怖いお話でした…。
妖怪は怖いけど、主人公は慣れていて動じないし、今後どうやって異界の者たちと心通わせていくのか、物語の展開が楽しみです。
皆さん絶賛のアニメも見てみたいなぁ♡
精神科というとちょっと怖いイメージがありましたが、どんな人でも長い人生の中では無縁でいられない症状も対象となることに気付かされました。
大人の発達障害などは、一時のメンタルの不調ではなく、持って生まれた特性なんですね。でも、生きづらさに悩んでいる人はいっぱいいます。
弱井先生みたいな先生が現実にもいてくれたらいいのにな…。勉強ができる人が医学部へ行くパターンが多いけど、精神科だけでなく医者は他人の痛みがわかる人でないと務まらないことを、この漫画を通じて改めて感じました。
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3月のライオン