申し分ないけど、私は花の味方だわ。
なんか、弓弦の言い方、もうちょい言い方あるよね?
ほんとに花が思うように、「なんの話?」って感じだよね。
花にとっては聞きたくない名前を弓弦の口から聞かされ、それも一緒に乗るはずのバスが来てて、待ち合わせに弓弦はいない。
小一時間で弓弦の誕生日がくる。
日付が変わって弓弦の誕生日に一番最初にお誕生日おめでとうと祝えるのは自分だと思っていたのに。
なにしてんの、弓弦くん?
なぜルカといるの?
どうして私じゃないの?
ルカの事情話されても頭に入ってこないよね?
すぐに理解できないよね?
ルカのお父さんが大変だと思っても、それが私と何か関係ある?
どうして弓弦くんはここにいないの?って思っちゃうよね。
花の気持ちがあまりにも苦しすぎて、そして弓弦の花の扱いがあまりにも淡々とし過ぎて、この状況に対して、自分の気持ちの行き場がなくなっちゃった。
弓弦は花の今の気持ち、わかってるのかな?
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僕に花のメランコリー
051話
第33話(1)