弓弦の気持ちは花だけに向いてる。
昴に悪いと謝り花に近づくなと言ってから特に。
花は弓弦の過去をまだ自分なりに消化できてないね。
頭はわかってても、心では理解できていない。
だからちゃんと弓弦と真正面から向き合えなくて、弓弦との間に沈黙や不用意な間ができると、会話や他の行動で誤魔化してしまうんだろう。
弓弦の過去に対して何を言っていいかわからない。どうやったら弓弦を傷つけないようにそばで今まで通りいられるのか。
花の動揺は弓弦に伝わってる気がする。でも、弓弦は花が弓弦の過去を知ってしまったことは知らない。ただ、昴とのことを花は自分には言わないことを知ってるだけ。
弓弦は花に昴のことを聞くかな?仮に聞いたとしてもちゃんと自分の犯した過ちを花に話そうとするかな?
花のことが大切だったら、弓弦は昴のことを話さなければいけないと思う。
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僕に花のメランコリー
085話
第57話(1)