なかなか手強いな、クロード。
何がそんなに頑なにさせるのか。
おそらくアタナシア、いやアタナシアのママと出会う前の、兄やその周りの環境下でのクロードへの扱いが、彼の心の闇を作り、容赦ない排除を行っていた当時からなかなか抜けられないんだろうな。
もしくはそれが自分であり、他を受け入れるような自分は自分でないと認めないような、そんなふうに思っているように思える。
アタナシアが描いたパパとアタナシアの何枚かの絵。
それを保存魔法までかけて寝室の壁に貼っていたクロード。
アタナシアのこと、本当はとても大切に思っていたんだね。
そんなことが今になってわかるなんて、すごく皮肉なんだけど、早くこの状態が改善しますように。
アタナシア、一人でお茶するのは寂しいよね。
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ある日、お姫様になってしまった件について【タテヨミ】
049話
ある日、お姫様になってしまった件について【タテヨミ】(49)