5.0
かつての選手が指導者に
スケートに限らず、スポーツ選手は大会で競い合い、良い成績を収められた者とそうでない者がでてしまう。
そして、それによって引退後の生き方が大きく左右されてしまう。
名門スケートクラブでコーチをするリサ。10年前は選手として大会に出てSPでのミスを取り返そうとしたフリーで
逆にミスしてしまい5位入賞も逃し、その時の滝沢コーチの対応に納得出来ず、今でもその事を引きずっている。
ある日体験に来た奈々が、ずば抜けた才能の持ち主で、その子を近々のスケート大会に出場させようと滝沢コーチは画作する。
「何の後悔もなく、できる事は全てやりつくしたのか?」と苦悩するリサ。
名門クラブの将来を賭けて、奈々をハイスピードで特訓する滝沢コーチ。
両親を事故で亡くしたせいか、明日は何が起こるかわからないから、今できる事は今やろうとする奈々。
奈々の出現で、特別推薦枠から外れてしまい異議を唱えるあづさ親子。
それぞれの想いが交差する中、大金直前に奈々は過呼吸を起こしてしまい、練習に来なくなってしまう。
その状況下でリサはかつての自分の姿を思い出し、今奈々に何をすべきか悩む。
相変わらず、過去を抱える人が沢山出て来ますが、1冊の中で上手くまとめられていてさすが槇村先生ですね。
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ヒロインの条件