ミサいるさんの投稿一覧

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作品レビュー
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1 - 10件目/全14件

  1. 評価:5.000 5.0

    姉妹の、甘やかされた末っ子の凄まじい生態

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    まるで自分の妹を見ているようでした。。

    無責任で、感情と欲望にはド正直で、他人のことなんか知ったこっちゃない割には依存したり利用したり(本人には自覚がない)etc…
    …と、実際には文章だけでは到底表現しきれないほどぶっ飛んでいて常識・倫理では計り知れない彼女等の思考行動の描き方が、この作者さんはとにかく秀逸です。

    9話からは例の明日香が再登場します。
    ヒーラーに転身したと思いきや、別にスピリチュアル自体には傾倒してるわけでもなんでもなく、ただ人生を巻き返すために上り詰めたいだけ。
    しかしスミカに救われ、彼女を慕っていた気持ちは純粋なものでした。
    そのスミカに裏切られたことで、彼女をどん底に突き落としますが、別に復讐を画策したとかではなく、これもまた直情的な行動の結果だと思います。
    周囲は狡猾に彼女たちを利用していたようですが。

    救急車を呼んだのはてっきり記者と思いきや、違った所が意外でした。あの場でレイキパワーを信じていないのは明日香とホストと記者だけなので「…まさかね」があった可能性もあります。明日香にも良識、良心があったということでしょうか。

    また、最後、明日香の部屋へ訪ねて来た人がいましたが、警察に追われて結局お礼も聞かないまま逃走。
    明日香自身は、人を救いたいなんて気持ちはこれっぽちもなく(むしろ相手を見下したまま口先だけ励ましている)のに、結果救われた人もいるあたり、ある意味、一切の見返りを求めない本当の善行なのかもしれません。

    悪行にしろ善行にしろ、自分の行動の結果のフィードバックなんてどうでもよく、好き勝手気儘にそのときしたいようにやる、そんな感じなのでしょうか。

    彼女はやっぱりスーパーオンリーワン。

    最後の逃走シーンでまた姉を回想しているところに少し泣けました。
    明日香編が最終回なのが淋しいです。
    また続編で明日香の人生に密着した話が出てきてくれたらいいなーと思っています。

    • 115
  2. 評価:5.000 5.0

    このタイトルも搾取のひとつ

    みなさんタイトルと内容が乖離してるとかで批判してますが、タイトルは必ずしも作者本人が決めているものではありません。

    少しでも売れさすために、編集者や出版側が、アイディアを出して、特に新人の作者はその言う通りにすることが多いと思います。

    それで作者が批判されて潰されようと、痛くも痒くもなく知ったこっちゃないのが出版側です。

    勇気を出して自伝的な漫画を描いた、まだ若い作者に私は拍手とエールを送りたいです。
    どうかこれからも描き続けてください。

    私生活も無理せず、いつか落ち着いたら子育ての奮闘記などを描いてくれるのを、楽しみにしています。

    • 58
  3. 評価:5.000 5.0

    全話読み返しました

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    凄い鬱展開の中、次が最終回とのこと。
    それまでの1ヶ月が長いので、全話読み返したり色んな方のレビューを読みつつ、個人的な願望を含んだ最終回の想像をしてみます。

    私はやはり真山エンドだと思います。そう思う理由
    ・純と真山の名前の由来→作者さんの好きな映画に出てくる主人公’夫婦’から取られた。
    ・漫画のタイトルの伏線回収→純と武頼は結婚式をしておらず、愛を誓っていない。つまり「それでも愛を誓いますか」は、一度目の結婚とは別の結婚(真山君との結婚)時に問い掛けられるものだと考えられる。
    ・性格の一致と不一致→これまで純が「大丈夫」と言うと、「純さん、大丈夫しか言わないじゃないですか!」と真山君は心配してくれる。ところが武頼は純が仕事で大変な時でも電話での第一声が「大丈夫?」で、純は元気なフリをする。121話の「私もう大丈夫だから」に初めて違和感を持ち、ようやく純の浮気に気付く。
    また、武頼のうつに気付いたのは、毎日一緒にいる純ではなく、久しぶりに会っただけの足立だった。純夫婦の性の不一致は言わずもがなだけど、お互い一緒にいると無理をして疲れるので性格の相性も良くない。
    ・武頼が身を引く可能性の高さ→ドラマ版では武頼から離婚を切り出し離婚したので。
    「永遠に続くものなんてあるわけない」の回収でもある。純は勝手に武頼との20年後まで想像していたが、それまで武頼側からは離婚を言い出されないと思い込んでいるのも傲慢と言える。

    読み返せば読み返すほど、真山=トゥルーエンドなのに、純本人が下した最終決断は「武頼を支える」でした。
    ですが、真山君のキスマーク爆弾と、それに気付いた武頼のアクション、それに加えておそらく母の死が後押しすることで、純の選択は否定されることになるのではと想像します。

    まぁ、ラストがどうあれ、純が122話までで自分自身では幸せになる選択をできなかったことは残念です。。
    でもそれだけ、今の日本では、ごく普通の女性が、罪悪感や責任感の強さのために、いかに自分の本心や欲を押し殺し、後回しにしているかというリアルがこれでもかと言うほど描かれているのだと思いました。
    なので、たとえ真山ルート以外の結末だとしても、そのように受け止めて最後まで読みたいと思います。

    • 22
  4. 評価:5.000 5.0

    こんな漫画があったなんて……

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    無料分で文句無しに面白かったため、最終話まで一気に購入しました。
    結果、、、想像以上の名作でした。
    現代的なテーマなのにノスタルジックな雰囲気で丁寧に描かれています。そしてとにかく愛!人生の秘鑰、みずみずしい恋愛感情に心が洗われます。
    多忙な毎日に疲れた方におすすめです。
    何より年下男子大好き女子には刺さること間違い無いでしょう(確信)

    主人公は東京で様々なことに疲れて故郷に帰り、引きこもりがちになります。そこでも男の自分勝手な性欲に振り回されたりもしますが、、また人との繋がりに癒され立ち直っていきます。
    付き合うべき本物の男を見極めるためには?という恋愛の参考書として娘が年頃になったらこの漫画を渡したいくらいです。
    庭師は言動は不器用ですが、とにかく行動で愛を示してくれます。

    最後まで読んでからもう一度読むと更に楽しめる仕掛けが。。
    前半は徹底して主人公の視点で進むため、無愛想でちょっと怖い庭師に惹かれつつも遊び人ではないかと疑って距離を測るという、恋愛初期の女性の葛藤に入り込んでいきます。
    ところが、途中から庭師のりょうちゃん側の視点が入るようになると、彼のイメージがどんどん変わっていきます。真面目で優しく気弱な青年に。
    最後に明かされた告白を踏まえてもう一度最初から読むと、最初に無愛想でぎこちなかった理由も分かり、ニヤニヤが止まりません。

    終わり方もまた素晴らしいです。
    それまで主人公達に共感して一体化してしまいますが、最後の方のコマ割りでは2人の表情ではなく背中を見せられながら段々視点が離れていきます。そこで、「幸せそうなカップルだなぁ」と、客観的な第三者視点に戻されます。
    後日談にありがちな結婚したとか子供ができたかとかそういったことは描かずに、どこにでもいる普通の一カップルの日常を切り取った映画のように終わる。。
    後はこちらで自由に想像できるので、かえって余韻が残ります。

    弟やニック、白石さんの妹の友達といった脇役も良かったですが、字数が足りなくなりました。笑
    庭師のりょうちゃん最高です。

    • 6
  5. 評価:5.000 5.0

    悲しい切ない。けど女は強い

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    愚かな男と愚かな女の心理戦が延々と続き、途中は鬱々としてきます。
    しかし、最初の不倫医者が妻に許され無傷で家に戻る所とかが人間心理をリアルに叩きつけていて、この話は間違いなく面白いだろうと確信しました。

    そして、実はその医者の弱みを握っていて金を引っ張り、ただでは泣き寝入りしない女こそ、この作者が描く主人公の強みで、わくわくしてきます。

    やはり私の期待を裏切らず、最終話近くまでいくと大ドンデン返しの連続。

    主人公はアイドルへの恋情に溺れて堕ちていきながらも、彼の裏の顔を見るや否や、非情に冷静で計算高く、復讐のタネをコツコツと握っていきます。
    これが彼女の二面性かな?

    反対に、ファンを見下していた二流アイドルは地に落ち、
    痛いファンだった姫の、颯爽としたキャリアウーマン姿にジンときました。
    その後の18歳と主人公の関係はいらないかな… バカな胸糞男はぜひまた叩き落としてほしいですが。

    …一見頭がおかしいと思われがちな、行き過ぎた人間をとことん突っ走らせるこの作風が大好きです。

    ただ、現実の自分には身につまされるというか、あまり勘違いして芸能人にハマりすぎないようにしよう… と思わされました。

    まぁ、でも、周りからいくら痛いと思われようと、思いっきり失恋しようと、それまでの経過が結果自分の人生のプラスになるならいいのかな、とも思います。
    恋愛してる時が一番エネルギーが湧くからね。
    女は、どんな男も踏み台にして強くなれ!

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    涙なしでは読めない話が多い中、

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    最近更新された、「父性について」「よき父親とは?」では珍しく妊婦の夫のことについて描かれています。
    その二話には対照的な男が登場します。

    作中でも書かれている通り、妊娠出産の痛み苦しみ喜びは女性しか体感できません。
    いい夫とは、妊婦の心身の変化や症状について広く的確な知識を持って、妻の気持ちに寄り添える人だと思います。

    この話は一昔前だから、父親学級的な勉強会とか、父親向けの育児本も今より更に少なく無知な男も多かっただろうとは言え、「父性について」に登場したデブはあまりにムカついてブン殴りたくなりましたが、
    奥さんが離婚を決断してくれてホッとしました。
    こういう義母も絡んで来る致命的な妊娠中のトラブルは本当に辛いのに、きちんと気持ちに整理をつけられる強い女性は立派だと思いました。
    デブは離婚されて当然だと思いますし、死ぬまで後悔するといいと思います。

    (シングルマザーの方とか特別な事情のある方は別として)、普通の夫婦なら、最初の妊娠出産は本当に大変だからこそ夫婦二人だけで助け合わなければならないと思います。
    互いの両親(特に男の母親)が下手にでしゃばってきたら離婚になるということが、よくわかる事例です。

    是非、男性にも読んでほしい漫画です。

    今の時代は女性も働かなければまともな生活が成り立たないです。それと同じように、男もイクメンが当たり前。そうでなければ家庭の幸せはあり得ません。

    まだまだプライドばかり高くて家事も育児も半端にしかできないハリボテ亭主が多い中、きちんと勉強して自分なりにできることを頑張っている男性こそ本当に男らしい立派な父親になれると思います。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    巨匠田村由美先生の新作。流石と言うしか

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    BASARA、7SEEDSといった名作、大作を生み出してきた田村先生が新作を出していたとは。もう偶然広告で見つけ驚愕と共に即クリック、試し読みしました。

    もう、流石と言うしか。
    物語の作り方とか、キャラクターの魅力とかは言うまでもないんですけど、それが年月の流れで経験や知見の広さによってか、更に深く、鋭い物となっており、読み応えバッチリです。

    7SEEDSも凄く怖い場面があった覚えがあります。先生は人間の持つ強さや優しさも描きますが、得体の知れない怖さもズバズバ描くので、ミステリーとの相性は抜群だと思いました。

    後、組織で結託して優秀な女性や弱い者を貶めるオッサンどもの狡さ、醜さとかにも言及し、批判を代弁してくれているのでスッキリします。もっとやれ!!!と思います。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    泣けた

    子供を一緒に連れて来なくなった人の寂しそうな後ろ姿を見て、もし自分が集会に行かなくなった場合の、母親の姿を重ねているのが切なかったです。

    こんな親想いの娘を持っただけで、この母親は充分幸せなのではないでしょうか。
    このご時世、何かに縋りたくなる気持ちも分かります。だから、死後の楽園を信じるのも良いと思います。が、
    家族が元気に生きている一瞬一瞬の幸せを感じながら生きることもできたらいいなと思います。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    人間愛にあふれた作品

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    電車で席を譲ってもらったのが、おばあちゃんだからではなく、妊婦だからだと素直に思い込んだり、
    病院食では物足りなくて最中を催促したりする夕子さんが可愛いです。
    ちょっと天然だけど優しくて、もし、彼女がいなかったら、朝一は一生孤独で暗く寂しく暮らしていたんじゃないかな。

    70歳じゃなくても、自然分娩が難しかったり、乳が出なかったり、不妊だったり…
    夫婦の数だけ悩みがあっても、
    この話にあるように
    「完璧じゃなくても幸せだった」
    と思えるような人生を歩めたらいいなと思います。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    【純×真山】ガチ勢です

    真山君の回は何度も見返していて、これ以上どうしたらいいか分からなかったところに大人気でフルカラーが出てきてくれて嬉しいです。

    モノクロ版は全話購入済みですが、フルカラー版は真山回のみピンポイントで購入していきたいと思います。

    この話をこれから読み始める方でハマりそうならば、ポイント高くても最初からフルカラーで読んでいってもいいかもしれませんね。

    • 1
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