5.0
回帰前の愛憎劇
簡単に言うとそういう話です。
但し、回帰後の話は無くてひたすら辛いアナスタシアとセオドアとのすれ違い人生です。
他の作品と違ってそこがメインなのが一線を画してるなーと思います。
セオドアがクソドアってあだ名されるくらいクソ。
終盤セオドアが自身の気持ちを認識して心を入れ替えても時すでに遅し、
アナスタシアの心は手に入れることはできず卑劣な行動までしてしまいます。
アナスタシアは最後までブレずに憎んでました。
読んでて辛いんですが、読んでしまう…中毒性を感じました。
そんなクソドア、アナスタシアの最後の望み通り夢にすら現れてくれず、一人寂しく最後を迎え
奇跡が起きてやり直しを迎えるところで終わりになります。
読者側もクソドアを憎みながら読んでたはずなのに、やり直せる機会を得たセオドアを目にした時
次は上手くいってほしいと願える不思議。
とても印象に残った作品です。
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あなたが私の絶望を願うなら