双葉は痛いとこつかれたね。
もう少しなるみの事情も汲んであげられるかと思いきや、ストレートに洸を開放してのみだった。それは双葉が言うことじゃないし、なるみがどんな子だったとしても弱ってる状況に変わりはないのだから、洸のためとはいえ彼女を傷つけていいはずもない。そもそも洸はなるみを守りたいのだから。
それは自分のためでは?と言われても仕方ないかな。双葉はちゃんと反論できる?洸が自分のものにならなくても、洸に前を向かせたいのだと。
なるみの性格も相当だけど、ここまでくると逆に清々しいというか(笑)
たしかに双葉のように洸自身のことは考えてないけど(双葉も洸の意思は尊重できてないけど)、どんな手段を使っても洸がほしいっていうのはある意味すごいことで。それを隠さず双葉にもぶつけられるし、今自分に向いてない気持ちも、隣を確保してから向けさせようっていう気概がすごい。
逆にここまでして駄目なら諦めもつくよね、やれることは全部やったっていう。傷つくことは恐れてない分、気持ちが強くて手強いね。
辛い状況が「洸しかいない」っていう視野の狭さと依存の強さに繋がってる側面はあるんだろうけど、そんなこと置いといてもとにかく洸がほしいって言えるなるみ。傷つくことが怖くて、洸にどう思われてるのかも怖くて、あと一歩踏み出せなかった双葉が敵う相手じゃなかったな。
恋のライバルとしては強敵すぎたし強烈な性格だったけど、双葉がやろうとしてたことは自分本位でなるみを傷つけると思ってたから、これくらい強くておばちゃんなんか安心した。いやでもこれを材料に、洸を双葉から遠ざけようとしたりもしそう。やっぱり心配。
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アオハライド
103話
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