双葉は他人の気持ちがわかる子なんだけど、洸が絡むのもあって、成海にはよくないことしかしないな。
洸から離れてと言ったこともそうだけど、今回だって自分がスッキリしたいが為に謝ってる。
そして素直な気持ちだろうけど、「成海が一緒に居てくれてるから」って、洸が言うならわかるけど、あなた洸のなんなの?っていう。洸が無意識に菊池くんにマウント取ったのと同じだよね。
知らないから仕方ないとはいえ、実際は洸とはつきあってないどころか、もう離れていこうとされてる成海にしたら、これは堪える。
自分は嫌なヤツになっていってしまってる自覚があるのに、こんなに素直に謝りに来られては。
そして、双葉が洸の気持ちを知らずに別の人とつきあってるのを見れば、嫌でも自分が二人の間に割り込んでることを自覚する。
そんなの百も承知で洸を取りにいったわけだけど、自分の汚い気持ちも行いも洸に見透かされ、それでも洸は自分を黙って見捨てることはしないっていうその優しさにつけこむしかない自分の惨めさ。
それを双葉の謝罪によって痛感させられただけなんじゃないのかな。
だけどまだ諦められない。嫌な女だけど、成海もどうしても洸がいいのだから今は仕方ないのかも。
冷静になれば自分に向けられてるのは同情で、好意ではない事実に打ちのめされる時が来ることを今はまだ理解したくない。もう洸の態度が変わることはないとわかってるけど、最後まで足掻きたい、もうどうしようもない、手は尽くしたってところまで来て、ようやく諦められるのかも。
成海はひとつわかってなかったことがあった。
ライバルが他の男とつきあい出したら、洸の気持ちはその子から離れるんじゃって思ってたけど、そんな簡単じゃない。成海の工作で菊池くんの押しもあって双葉は一旦他の人に目を向けたけど、洸はそうならなかった。どんなに手を尽くしても、他人の気持ちなんてコントロールできなかったんだよね。
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アオハライド
146話
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