朝は短期間でいろいろと経験した気がしたけど、やっぱり彼女にとっての普通の大人像は両親で、そこから悪い方にはみ出ると、「大人なのにおかしい!」って思っちゃうんだね。
でも朝は柔軟だった。
槙生の反応を見て、自分が間違ってるかもしれないことに即座に気がつける。そこでようやくえみりのお友達にしてしまったことも、同じようなことだったのかもってわかる。恐らくそれまでは自分は悪くないのにおかしいな?って思ってたんだよね?
朝は相手が槙生でよかったよね。
こいつとは合わないって思ったら、必要最低限の関わりで済まされるようになるところを、ちゃんと一つ一つ向き合って説明しようとしてくれる。血縁とはいえ、親でもないのにここまでしてくれる槙生には感謝した方がいい。
槙生の姉も朝と同じだったのかな。朝は気がつくことができたけど、少なくとも槙生と過ごしてる間には、姉の価値観が揺らぐことはなかったんだろう。
だけど姉がどういうつもりで槙生にあんなことを言ってたのかっていうのは、槙生もわからなかったんだよね。きっと、お互いにわかってるようでわかってなかった。
-
12
違国日記
044話
page.19(2)