挨拶をするレオーネに対してこんな笑顔を向けるほど、ちび殿下は心を開いたのね。おばちゃんよかったわ。
差し出された剣を見て目を輝かせる殿下も、それを慌てて取り繕うのもかわいくてよい。
戦争の集結を実感し、何か起これば母国に剣を向けると言うレオーネに対して、殿下はようやく完全に心を許したんだよね。その後の決意を聞けば志は立派で、ちゃんと国を背負う自分の責任をわかってる。
成長したのもあるだろうけど、レオーネとの関係ができたのが大きいかな。
さて、実技だけではなく勉強もと水を向けるレオーネ。
彼女のすごいところは、殿下をノセてやらせようという気も無くはないのかもしれないけど、必要なことを筋道立ててきちんと伝えるだけで、やる気にさせるというより、やらなければいけないことだと理解させてるところだと思う。
それは子供だましなことをせずに誠実に殿下に向き合ってきたからで、その信頼から「自分の為、ひいてはゼルジオスの為に言ってくれてる」とわかるからだろう。積み重ねって大事だわ。
ベルトルドとはあのままか。
それでもクヨクヨウジウジすることなく、自分のやるべきことに全力で取り組むレオーネはかっこいいよ···
-
4
金髪の姫将軍は元敵国の好敵手に嫁ぐ
027話
(14)-1