そんな話が常に飛び交っていたっていうのはそれが噂話として?
ただの噂話なのか、事実なのか。少なくとも公爵が体験したことは事実?
このあたりが公爵の、鏡にうつった姿だけが魔物風に描かれてる謎のヒントなのかしらね。偽りを吹き込まれ続けて呪い状態になって、そういう風に見えてしまうみたいな。
いやでもプロローグに出てきた、恐らく幼い頃のブラッドであろう少年には角があったな···
それはさておき、まずはブラッドが顔を隠していた理由をヒロインに話せてよかったわ。この告白がないと、ヒロインの彼に対する不信感が払拭できないものね。
そして、出生と辛い生い立ちに同情するヒロインに感動?するブラッド。素敵な妻だと言うけれど、見え透いたお世辞をスラスラ言える女が好きなんですかね···
とはいえブラッドの気持ちは伝えられた。あとはヒロインが応えてくれるかどうかだけど、好感触ではあるものの、何かお願いを叶える話にすり替わってしまったわ···
下半身が蛇の魔物とどうやって子を成したのかとか、暴行されたということだけど、先帝はめっちゃ強かったの?とか、幼い頃のエラや角はどこいった?とか、今ないのは触ればわかるんじゃね?とか、突っ込みどころはいろいろあれど、一番気になるのはヒロインがなんでもっと突っ込まないの?ってこと。だってそう見えてないんでしょ?
もしかしたら精神的なものからくる思い込みなのかもってことくらいはすぐに思いつきそうだし、実は人間の姿に見えてる方が幻だとしたらその秘密が気になるわけで、(出生や体験が事実だとしても)現時点では人間の容姿にしか見えないってことを、なんとか本人に理解させようとしないかな。
まあこの年齢まできていれば、思い込みだとしても根は相当深いはずで、少し様子を見ようと思ったのかもしれないけど。
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愛しのあなたは怪物公爵
018話
第17話