5.0
原作(既刊)は全て読了。まさにタイトル通りの物語で始まりはとにかく切なくてしんどい。
ブライトの仕打ちも胸くそ(言葉悪いな)だけどたった一つ、これだけは仕方ないと思う事。それはウィスが考えたブライトの幸せは彼が望んだものではなかったという事。彼は“魔法が使えるようになりたい”のではなく魔力を持たない自身をただ受け入れて欲しかっただけなのだろう。ロザリーは意図する事なく、ごく自然にそのままの彼に寄り添い、ある意味、見当違いなウィスの献身は最悪な形で身を結ぶ。彼らの人生はそこで分かたれ、2度と交わらない筈だった。23年の時を経て、異界で生きる彼女の前に1人の青年が現れるまでは。
恋した人に生き写しの容姿。彼とは違い好戦的で自信家。なのに時折見せる危うさと孤独から目が離せなくて。共に過ごす中で変わっていく想い。物語の終着点が悲劇で終わらぬ事を切に願う。
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恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―@COMIC