kilalaさんの投稿一覧

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評価1 4% 5
11 - 20件目/全42件
  1. 評価:4.000 4.0

    不思議な読後感

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    オムニバス形式の短編集です。
    表題作の1話目を読んでみた感想を。
    可愛いけれどちょっと変わったキャラの幼なじみ百花に誘われて、
    3日後にとり壊される予定の工場の廃墟に「冒険」に出かけた風子。
    じつは風子は以前、見知らぬ男にこの廃墟に閉じこめられた過去が
    あります。
    なんとか自力で逃げたものの、風子はその時の記憶を失っています。
    そんな風子は、こんどは百花に鎖でつながれてしまい、
    「3日後に工場が爆破されるまでに、私の探し物を見つけて。」
    と言われて・・・。
    風子の記憶が戻れば探し物は見つかるけど、思い出せなければ、
    2人とも工場とともに爆破で死ぬと。
    なんとも不思議なストーリー展開ですが、現実から遊離した感じの、
    幻想的というか、不思議な世界のできごとのような印象を受けます。
    美術の世界で「廃墟の美」というジャンルがあり、そういう絵ばかりを
    描いた画家がいました。
    名前は忘れましたが。
    そんな感じを思い起させるような、ある種の美しさをたたえた作品でした。
    「儚い」と紹介されていましたが、たしかに少し物悲しい、不思議な印象を
    受けました。
    他の話も読んでみたいと思いました。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    ゾクっとくる話

    タイトルはなんとなく聞き覚えがあるような・・・。
    でも、こんな話とは予測していませんでした。
    青年誌の掲載作らしく、絵はしっかりしていて見やすいし、
    構成もいい。
    はじめからショッキングな事件で、猟奇的な雰囲気が
    「うわぁ!」という感じでしたが、ミステリーの要素もあって
    引きこまれるストーリー。
    で、ついつい続きが気になって読み続けています。
    まだ発端の部分なので、これからの展開がまったく予想できなくて、
    これは読み進めるより他に道はなさそう。
    怖いけど、面白い!

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

    もどかしい・・・

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    無料だから読みはじめたけど、キイラの不器用さにハラハラします。
    お父様に愛されたい、認められたい一心で、ひたむきに努力しているのに、
    父・大公にはまったく理解されず、振り向いてももらえない。
    幼い頃に母をなくし、本来は優しく賢い娘なのに、同じ年ごろの友達もなく、
    召使いたちにかしずかれてはいても、心を通わせる相手にも恵まれなかったせいで、
    人との関わり方も学ばずに成長してしまった不幸。
    貴族としての誇りは誰よりも強いため、召使いたちの扱いも厳格で、反感を
    かってしまいます。
    一方、大公の実の娘を名乗って突然現れたコゼットは平民の育ちで
    処世術も心得ていて、人あしらいもうまく、巧みに使用人たちを味方につけ、
    見た目の可愛らしさと大公に似た容貌で、自分が本物と信じさせてしまいます。
    大公は、もともと愛情深い人間ではないようで、人の心を見抜く目も持たず、
    いかにも純粋な少女を装うコゼットにまんまと欺かれて、そちらを娘と
    認めてしまうのです。
    そうはいっても、いくら疎遠だったとはいえ、長年同じ屋敷で暮らしていて、
    キイラの美点も自分に向けられる愛情にも、まるっきり気づかないなんて
    ことはあるのかしら?
    しかも、よく確かめもせず、偽物と断じたキイラにひとかけらの憐れみも
    かけずに、さっさと処刑を命じてしまうなんて信じられないAHO~!
    キイラが無礼な侍女を罰した時には、キイラの話も聞かず、ひどい仕打ちだと
    なじったくせにね!
    コゼットの、一見可愛げな態度で同情をひき、キイラを悪者に見せて陥れる卑劣な
    やり方は、一番嫌いなタイプ。
    次の世では、キイラも前世で学習した甲斐あって、もう少し世渡りがうまくなる
    らしいので、頑張ってほしいな。
    そして、こんどは幸せな生を送ってほしい。
    というわけで、続きが楽しみです。

    • 1
  4. 評価:4.000 4.0

    驚きました!

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    こんなに昔の作品だったということと、レビューの
    評価が異常に(?)高いことに。
    『花ゆめ』連載の作品はわりと好きなほうで、よく
    読んでいたのですが、これは未読でした。
    (その頃は仕事が超多忙で、コミックス全体と縁遠かった
    せいもあるけど。)
    タイトルは知っていたので、たぶんあまり気を惹かれなかった
    のか、絵が好みでなかったためかと思います。
    このたび無料で紹介されていて、なんとなく読みはじめました。
    「植物と心を通わせる少女」という設定と、不思議な世界観は
    いいけれど、隣の男の子が変態っぽくて可愛いと思えないし、
    正直「なんだかな~。」と、ちょっと引いてしまった。
    けれど、その子が「覚醒」して、タダモノではない存在に
    なってきてから、がぜん興味が湧いてきました。
    皆さんが絶賛しているし、これから面白くなるのかな?
    そんなわけで、もうしばらく読み続けることにしました。
    評価の☆の数は、期待値もこめて。

    • 4
  5. 評価:4.000 4.0

    うわぁ~、なにこれ!?

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    このブロガー、ひどすぎ!
    いくら客だからって、何を言ってもいいわけじゃないのは
    当然。
    衆目の面前で店員さんのプライバシーに土足で踏み込む質問をして
    困らせて、あげく盗み撮りした写真を勝手にネットにさらすなんて!
    しかも相手を傷つけるコメントまでつけて。
    オーナーさんがビシッとたしなめて、従業員を護ったのが
    かっこいい♪
    こんな場合、「お客様は神様です」なんて迎合して見て見ぬふりを
    する店長も多いと思うけど。
    それをまた、このブロガーは逆恨みして、悪口雑言のコメントを
    自分のブログに書き込んで・・・!
    なによりも、本人に罪の意識がないのが始末が悪い。
    それどころか、被害者意識まであるような・・・。
    ストーリーの発端を読んだ限りでは、このブロガーにかかわった
    店の人たちが可哀そう・・・と思っていたのですが、どうやら
    そのまま泣き寝入りをするわけではなさそうで。
    いじめられた側の人たちが結託して、悪質ブロガーに罰を与える
    展開になるのかな?
    まだ読みはじめたばかりですが、続きが気になるし楽しみです。

    • 3
  6. 評価:4.000 4.0

    親近感?

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    タイトルから『虫めづる姫君』のような虫好きの姫様の
    話かと思って敬遠していたら・・・「本の虫」の意味
    だったのですね。
    1話目を読んでから、いっぺんにエリアーナが好きに
    なりました。
    私もこどもの頃から本が大好きで、誕生日のプレゼントにも
    服やアクセサリーよりも本を所望するくらいだったので。
    おくてなところも、悪意の陰謀にも疎くて、アイリーンのような
    奸智たけた相手の罠にはまってしまいそうなところも、
    私とそっくりだな~、と。
    絵もかわいいし、政略婚約?相手への気持ちの変化(気づき)も、
    すごく共感できるし。
    アイリーンのようなタイプの女性って、今でもいますよね。
    私の一番嫌いな、でも、ある意味、「よくやるな~!」と
    尊敬の念を抱いてしまうような・・・。ww
    まだ無料分を読んでいるところですが、エリアーナには全力で
    肩入れしています。
    ハッピーエンドを期待して、読み続けたいと思います。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    なかなか面白い。

    才能も技術もすぐれたものを持っているのに、
    正当な評価を受けずに追放されてしまったゼノス。
    そんな理不尽な目に合っていた彼が闇ヒーラーとして
    活躍するよになるストーリーは、読んでいて爽快な気分。
    法外な報酬も治療の内容に見合ったもので、納得できる、かな。
    もちろん、払えるだけの相手を見てのことだし。
    ちょっと『BLACK JACK』のキャラを連想しましたが。
    まだ最初のところなので、これからの展開が楽しみ。

    • 2
  8. 評価:4.000 4.0

    ひと昔前の・・・

    若いころ愛読していた「ハヤカワミステリ」や「創元推理文庫」に
    収められた推理小説に出てくるような探偵さん。
    すぐに思い浮かんだのは、レイモンド・チャンドラーの
    小説のフィリップ・マーローでしょうか。
    (作中の数々の名言は、いまでも有名ですね。)
    そんな感じのスマートな探偵で、ちょっと日本人には
    いそうもないタイプかと。
    たぶん作者さんも、そのあたりのムードを狙ったのじゃ
    ないかな?
    ストーリーを追うより、古き良き時代を
    ほうふつとさせてくれるような作品に
    懐かしさを感じて、楽しく読めました。
    この方の他の作品も、ちょっと読んでみたい
    気がします。

    • 3
  9. 評価:4.000 4.0

    怖いけど・・・

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    ある学校に赴任してきた、若い女性教師。
    校長先生も同僚の教師も一見穏やかそうで、ごく普通に
    見えるのだけど、じつは、そこに通う生徒たちも
    校長先生以外の教師も、すべて死者というのが
    特異で不気味。
    生徒たちの死には、それぞれ謎があって・・・。
    最初の話を読んだ限りでは、そうとうにダークな内容で、
    楽しく読めるという話ではない。
    これでもかというほど残酷で、途中で
    読むのが苦痛になった。
    でも、それだからこそ、この若い女性の教師がワル連中
    (こいつらは、本当に救いようのない悪党ども)を
    因果応報の目に合わせるのも納得できるし、ある意味スカッと
    する。
    現実にも、こんないじめが横行しているんだろうな~。
    TV時代劇の「必殺シリーズ」のように、
    「晴らせぬ恨み晴らしてください。」
    という感じかな。
    これからどんなケースが出てくるのか気になるので、
    とりあえず次話も読んでみます。

    • 4
  10. 評価:4.000 4.0

    爽快な話とは言えないけれど。

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    桜井はいわゆるエリートで女にモテるけど、内面は
    薄っぺらな男。
    そんな男に裏切られて、授かった赤ちゃんまで失った
    かなた。
    美香は、自分の欲しいものを手に入れるためには手段を
    選ばないとんでもない女。
    結果的に2人(かなたと赤ちゃん)を犠牲にした上に、
    妹のひなたまで不幸に陥れて、まったく罪の意識もない。
    このままでは、かなたが浮かばれなくて可哀そうすぎ。
    美香の人生が暗転するのは当然の報いで、これだけの
    悪行をおかして無傷で逃げおおせるのは許せない。
    だから、ひなたの復讐心は無理もないと思うけど。
    (はじめのうちは美香が被害者かと思ったら、本当の
    主人公はひなただったのね。)
    それでも・・・美香もひなたもダークな感じで好きには
    なれない。
    でも、ストーリー的には続きが気になるから、読み続け
    ます。

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